ももすけの日記

黙祷して平和を願ふ終戦忌
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

火星

2003年08月25日 16時29分00秒 | 日記
6万年ぶりに火星と接近している地球!
毎晩このところ曇っているけど、火星だけは見えてることがあるよ。
ケアンズでは現地のガイドさんが日本語の桁がよくわからないといってた。”Mars がsix hundred years,one thousand・・?”。。。”ああ、6億かな?”とおかあさん。
”Yesyes!!
おかあさんも桁がわかっちゃいなかった!
片言の日本語と片言の英語っておもしろいよ。

でも、ケアンズの星は日本で見る火星どころじゃなかった。
今回はほとんど観光付きだったけど、最後の日の夜、オプションで「土蛍ツァー」に参加した。
シドニーに行った時、現地のタクシーの運転手さんがおすすめ、と言っていたのを覚えていたんだ。
夕方、ホテルまでお迎えにきてくれて、またキュランダまで小型バスで山道を登っていく。
あたりは、もう真っ暗闇。ふと車窓から見上げると、なんと、なんと、キラキラキラ、お星さま。うわ~、と車内から歓声があがった。
真昼間に黒いテントの中に入っていて、その黒いテントにぽつぽつと無数の穴があいていて、ぎらぎらした太陽の日が射しているみたいに見えるんだよ。
残念ながらレストランに着いた時は、もうどこにも星は見えなかった。
このレストランもとってもGood♪
マスターと奥さんの二人でやってるらしいけど、昔風のいわゆるカントリー風っていうのかな、暖炉にはあかあかと火が燃えていて~。
500gのTボーンステーキだよ。でも、OGビーフはあんまり好きじゃない。お肉は断然日本のがいいよ。ワインはおいしいけど。
ペットのうさぎみたいに大きいモルモットを抱っこさせてくれたり、牛を追う鞭を使ってビュンビュンうならせてみてくれたり、サービス精神旺盛のこと。おかあさんはその気持ちにとっても大満足だったそう。
さて、いよいよ「土蛍」へは、また山道を20分くらい猛スピードで駆け上がっていくんだ。
オーストラリアは80%未舗装道路なんだって。子供の時、イギリスは98%舗装道路だって習ったっけ。その頃、おかあさんの家の前は地道だったなぁ。
さて、牧場に着いて懐中電灯を銘々持ってガイドさんについてしばらく歩いていくと、小川のせせらぎがきこえてきました。
絶対に足元以外は明かりを向けないようにとくれぐれも注意されていました。
あたりは真っ暗闇です。突然、ガイドさんが
”さぁ、前を見て”と言ったとき川の向こうの壁に無数の星のような明かりが。
「ほたる」といっても点滅はしないでじーっと光っているのです。壮観でした。残念なことにおかあさんは目が悪いので、少しぼやけてしか見えませんでしたが。。
「土蛍」は蛍じゃなくって蝿の幼虫だそうです。10ヶ月くらいそうして暗闇の中で光を放って寄ってきた虫を食べ、さなぎになって、蝿になると3日間の命なんだそうです。蝉より短い!成虫は口がなくって、食べる事が出来ないんだって!
ただ、ただ、種族を保存するために卵を産み付けて死んでいくの。。。
月も星もない曇った夜だったから土ぼたるはよく見えたのだそうです。
おかげで念願の南十字星には、またお目にかかれませんでした。死ぬまでに、もう一度オーストラリアに行かなければなりません。