ある40代女性の生活

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『大原さんちのダンナさん』

2008年05月05日 08時06分14秒 | 本、雑誌
昨日の朝日新聞の書評欄で、「5月病対策 会社行くのヤダなぁと思ったら」という見出しで、うつ病を扱ったりした4冊の本が紹介されていました。

大原由軌子さんの『大原さんちのダンナさん』文芸春秋、2006年も、神経症の旦那さんと結婚した話なのを思い出しました。

この本のいいところは、
①マンガなので、神経症が絵入りで説明されていて、理解しやすい
②神経症を持ちながらも、薬でコントロールし、終わりには子供2人を持ち、家庭生活をバランスを取って営んでいる  ところです。

大原さんは、4年間付き合った人と28歳で別れたところで、現在の旦那さんとゲイバーで出会います。

旦那さんは、パニック発作を起こす「パニック障害」や「視線恐怖症」等、神経症っぽい行動がある一方、料理が上手で、掃除上手、子供や動物に好かれる人です。

飲み屋へ行くと、知らない人におごってもらったり、初対面の人とリコーダで合奏したり、ゲイの人におこずかいをもらったりしています。

「神経症」と聞いてイメージする人とだいぶ違うようです。

著者がイラストレーターで、旦那さんのことを描くと、日常生活を見ているうえで描くので、非常に説得力があります。

しかも、愛情を持って見ているので、例えば、鍵を閉めたか不安になるケースでも、携帯写真を撮って確認しようと提案して解決する等、暖かい、よい方向へ話が展開します。

一番いいのは、最後に旦那さんとそっくりの息子さん(誕生日も同じ)が出てきて、子供を持った家庭生活まで可能なことが分かり、今では息子さん2人を旦那さんが保育園に送り迎えしているということでした。

神経症の家族を持つ方や、自身が神経症の方には、読んで励みになるでしょうし、神経症を知らない方には、その世界を知るきっかけになるのではと思います。


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