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ボストン美術館: 市民が支える 寄付制度の違い?

2010年04月08日 08時37分27秒 | 新聞
昨日の朝日新聞に、「ボストン美術館展 市民が支える“美の殿堂”という記事がありました。

4月17日から六本木で始まる「ボストン美術館展」のボストン美術館は、市民が運営する「市民美術館」なのだそうです。

ボストン美術館は、アメリカを代表する世界屈指の美術館です。

世界の美術品など45万点以上を所蔵しています。
しかし、運営は、市民の寄付や寄贈、入場料収入に支えられています。

ルーブル美術館(フランス)やテート・ギャラリー(英国)は、王室の宝物や資産家のコレクションが核になっているのとは、対象的です。

ボストン美術館は、1870年の創立です。
市民の「地域に美術の専門施設を」という提案がきっかけになり、建設費用も募金でまかなわれました。

当時のボストンは、金融やさまざまな産業で栄え、豊かになった市民は美術品を自分の審美眼で購入し、美術館に寄付しました。

今回来日するモネの作品11点のうち、10点は寄付されたものです。

所蔵品を館外に貸し出す活動に力を入れているのも特徴で、年間に国内外へ10前後の巡回展を開いています。

マルコム・ロジャースボストン美術館長は、
「せっかく寄付してもらっても展示スペースには限りがあり、見せられない作品は多い。所蔵品を貸し出すことで、しまってある作品を展示できる」と説明されます。

ボストン美術館は、現在、秋の完成をめざして増改装中で、その資金(5億ドル以上)も、大部分は市民からの小口寄付だということです。
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美術館の運営が、市民の寄付が中心というのは意外です。

日本とアメリカでは、寄付に対する考えや税制が違うのではないかと思いました。

ウィキペディア「寄付」を見ると、キリスト教的な慈善の考え、福祉を政府がするのか市民が寄付でするのかという考えの違いもあるようです。

日本で寄付を盛んにするには、寄付した人や団体が有利になる制度や、寄付されたお金がどのように使われたかが明確に分かるシステムがあると、いいのではと思いました。


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