２０１０年： 高齢化日本モデル→世界リード

昨日の日本経済新聞に、「ニッポン復活の１０年　１　「長寿」誇れる国家モデルを」」という記事がありました。

２０１０年を、「復活の１０年のスタート」にしようと提案するシリーズです。

日本人が死ぬまでに使い切らない貯金は、１５０兆円なのだそうです。

これを、定年後は収入がない守りの姿勢から、定年後も働いて、安心して１５０兆円動かすことができるようにしようという提案です。

日本は平均寿命が伸びています。

アメリカより５歳、中国より１０歳、インドより２０歳長い、男性７９．２９歳、女性８６．０５歳です。

２つの見方ができます。

世界がうらやむ長生き社会か
社会保障負担にあえぐ高齢化社会か

１０年後には、日本は６５歳以上人口が、現在の２３％から２９％に上がります。
追いかけるように、韓国、シンガポールも２０％に近づき、中国の上海は３０％が高齢者となる予定です。

世界最大の経済圏に育っていく東アジアは、巨大な「高齢社会圏」になります。
日本を見る目は真剣です。

昨年末、政府が成長戦略を発表しました。
若者、高齢者、女性の就業率を高め、４７０万人の雇用創出をめざすものです。

記事では、「企業をどうエンジンとするかという視点が完全に欠けている」と指摘します。

働きたいと考える女性、高齢者の受け皿となるのは、企業です。

長寿型経済のモデルをいち早く確立できれば、それは世界が欲しがるノウハウになります。

例として、
　　国立がんセンター中央病院　　アジア特に中国からの「検診ツアー」
　　　（小さいうちに見つける技術は長寿国日本の最先端）
　　丸紅パルプエンジニアリング　　アジアで製紙プラント建設を支援　
　　　（常勤の２／３が６０歳以上、チップが針葉樹か広葉樹か等蓄積がある）
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９面に「高齢者を生かす　「長寿」経済　芽吹き待つ」という記事があり、
　　東京シンクサービス　特許翻訳　社員とアルバイトはすべて６０歳以上　
　　　（技術に通じた高齢者は即戦力になる）
の例もありました。

労働力の他に、少子化、国際的な地位等の提案もありました。

心配と言うばかりでなく、具体的な提案があり、これからを考えるきっかけになりそうな記事でした。