ある40代女性の生活

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自分で試したマスカラ1000本以上: 井手信之さん

2009年03月17日 09時30分26秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「凄腕つとめにん 自分のまつげで試したマスカラ1000本以上 資生堂 井手信之さん」という記事がありました。

マスカラ「マジョリカ マジョルカ」等ヒット商品を開発する「マスカラ博士」だそうです。

大工だった父の職人技にあこがれ、「その道のプロ」になりたいと思っていました。

大学で有機合成化学を学び、資生堂に入社します。

スキンケアやメーキャップ製品の研究開発を長く担当し、「失敗は自分の蓄積。転んでもただでは起きない」という姿勢を買われ、2003年に560人の研究員の中からマスカラ担当に指名されました。

マスカラ(まつげの化粧品)など触ったこともなく、毎朝、妻のメークを観察して使い方の勉強から始めました。

まつげを持ち上げるビューラーでまぶたを挟んでしまったり、会社でも自分で試し、他社製も含め、1000本以上のマスカラを試してきました。

化粧品雑貨店では「あのー、プレゼントでうすか?」と怪しまれつつ、新作マスカラをまとめ買いし、「大丈夫です」と笑顔でかわします。

ある日は帰宅途中に通勤電車で周囲がなぜか自分から目をそらすので、「もしや」と確認すると、マスカラを落とし忘れていて、うつむいてごまかしました。

1月に発売した「マジョリカ マジョルカ」ブランドの「エキスパンダー フレームプラス」は、従来はロングマスカラ(まつげを長く見せる)は繊維を増やすという常識を覆し、マスカラ液そのものを伸ばすと独自ポリマーを配合しました。

開発では、液とぴったり合うブラシやコーム等の塗布具の組み合わせも要で、ブラシ担当と試作品を無数に作り、検討します。

流行や女性のきめ細かな要望を知ろうと、美容専門誌やファッション誌にもくまなく目を通す、とのことです。
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「マジョマジョ」シリーズは、試供品まで無くなるほどの大ヒットをしました。

保守的な印象のある資生堂が、こんな思い切った商品を出すのねと思っていたら、開発した方はユニークな研究熱心な方だったのですね。


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