友達に勧められて、この本を読んでみました。
読まれた方もいらっしゃると思います。
この本の存在は知っていましたが、センセーショナルなタイトルだけに、ちょっと違う次元の話なのかなと思い、
読むには至りませんでした。
カバーも小さい子だったしね。
幼児虐待とか?子育てに疲れてしまったヤングママさんのお話かなと。
友達に勧められたのは漫画の方でしたが、全巻だとお高い
それにグロそうで夢に出てきそう
漫画はこの文庫本を漫画化されたものらしいので、原作を読んでみることに。
幼児虐待のお話ではなかったです
すでに、30代、40代とか、ずっと家に引きこもっていて、暴言、暴力などの問題行動を起こす子ども。
子どもと関係を修復することが困難となり、親も疲弊してしまっている。
もう家庭ではどうすることも出来なくなっていて、人的介入が必要とされる子どもを「医療」に繋げようとする。
著者は強制拘束ではなく、家庭に入り、本人と話をし、説得して「入院」に導くという「精神障害者移送サービス」を確立。
依頼を受けた、それぞれのケースと、「医療」「保健所」「精神福祉保健センター」「警察」などの各関係機関の関わり方、限界などを解説しています。
それぞれのケースというのが、まあ、凄いです。
「家庭内暴力」とひとことでは片付けられるような程度ではありません。
親が身の危険を感じ、このまま子どもを生かせておくと、家族か第三者が犠牲になる。
子どもに殺されるか、子どもを殺すか・・・そこまで追い込まれてしまっています。
家庭の中だけだけでなく、近隣住宅への迷惑行為、放火・・・
親がこれ以上、接触するのは危険だという判断も。
長いひきこもり生活で、統合失調症、強迫性障害、パニック障害などの精神疾患や、薬物依存症、アルコール依存症・・・
などの問題とも隣り合わせ。
「医療」抜きには改善が難しくても、入院できても長くて3カ月と決まっているそうです。
入院先で問題を起こし、早期に退院を迫られる場合も。
受け入れ先が見つからず、路頭に迷ってしまう。
長期間、ひきこもり状態で「精神疾患」や「問題行動」などで家庭が崩壊してしまった場合、
「医療」に繋がったとしても、なかなか改善が難しいということがよくわかりました。
もし、ケン太が、社会人になってから初めて、躓いたとしたら・・・
心配という名の余計な声掛けで、子どもをさらに追い詰め、親子関係が悪化し・・・
最悪、この著書に書かれていたようなケースを招いてしまったかも?
そんなシナリオがみえてしまい怖かったです。
ケン太にはそんな要素が十分にあるので。
我が家は最初が、小学生の時でよかったのだと思います。
その後、再不登校になっても、まだ学生であったこと。
まだまだ親の関りが必要な時期に、親の間違いに気づけてよかったです。
この本のケースでは、ほとんどが子は優等生。親は社会的地位のある方が多かったです。
勉強の強要や結果を常に求められる。出来ないと罵られる。口をきかない。
親の不仲。父親の無関心。
常に緊張を強いられ、安定しないまま大人になったような子どもは、
受験や就職の失敗により人生を見失った時、その怒りは親に向かってしまうのだそうです。
子どももプライドが高く、エリート街道を外れた瞬間に、失速し、立ち直れなくなってしまう傾向が
そして親の「世間体」がより問題を大きくしてしまう。
目の前の事象に囚われ、問題の本質をみようとしない。
「入院すれば、病気が治って、昔のあの子に戻りますよね」
「〇〇さんは、説得ができるんでしょう?だったらあの子にちゃんとするように言い聞かせてくださいよ。
息子は大学だって出ているし、まともに就職もできたんだ。説得してくれたら元に戻るんじゃないかなぁ」
その昔って、もう何年も前のことです。
就職はおろか、今は、日常生活すらままならない子ども。
「元通り」求めるのは非常に酷な状態です。
なのに、諦めきれない。
まだ、そこを求めるんですね
なぜ、子どもがそんな状態になってしまったのかが想像できてしまいます。
人様の家庭のこと言える立場ではないのですが
今の家族の姿こそが、長年の積み重ねの結果。
子どもの問題行動は「家族の問題」であると。
子どもとの接し方を考えさせられました。
そして、事例がいくつか紹介されているだけに、
決してこのようにはなってはならないと気を引き締めることもできた書籍でした。
いつもありがとうございます。
応援ポチよろしくお願いいたします。
にほんブログ村<
読まれた方もいらっしゃると思います。
この本の存在は知っていましたが、センセーショナルなタイトルだけに、ちょっと違う次元の話なのかなと思い、
読むには至りませんでした。
カバーも小さい子だったしね。
幼児虐待とか?子育てに疲れてしまったヤングママさんのお話かなと。
友達に勧められたのは漫画の方でしたが、全巻だとお高い
それにグロそうで夢に出てきそう
漫画はこの文庫本を漫画化されたものらしいので、原作を読んでみることに。
幼児虐待のお話ではなかったです
すでに、30代、40代とか、ずっと家に引きこもっていて、暴言、暴力などの問題行動を起こす子ども。
子どもと関係を修復することが困難となり、親も疲弊してしまっている。
もう家庭ではどうすることも出来なくなっていて、人的介入が必要とされる子どもを「医療」に繋げようとする。
著者は強制拘束ではなく、家庭に入り、本人と話をし、説得して「入院」に導くという「精神障害者移送サービス」を確立。
依頼を受けた、それぞれのケースと、「医療」「保健所」「精神福祉保健センター」「警察」などの各関係機関の関わり方、限界などを解説しています。
それぞれのケースというのが、まあ、凄いです。
「家庭内暴力」とひとことでは片付けられるような程度ではありません。
親が身の危険を感じ、このまま子どもを生かせておくと、家族か第三者が犠牲になる。
子どもに殺されるか、子どもを殺すか・・・そこまで追い込まれてしまっています。
家庭の中だけだけでなく、近隣住宅への迷惑行為、放火・・・
親がこれ以上、接触するのは危険だという判断も。
長いひきこもり生活で、統合失調症、強迫性障害、パニック障害などの精神疾患や、薬物依存症、アルコール依存症・・・
などの問題とも隣り合わせ。
「医療」抜きには改善が難しくても、入院できても長くて3カ月と決まっているそうです。
入院先で問題を起こし、早期に退院を迫られる場合も。
受け入れ先が見つからず、路頭に迷ってしまう。
長期間、ひきこもり状態で「精神疾患」や「問題行動」などで家庭が崩壊してしまった場合、
「医療」に繋がったとしても、なかなか改善が難しいということがよくわかりました。
もし、ケン太が、社会人になってから初めて、躓いたとしたら・・・
心配という名の余計な声掛けで、子どもをさらに追い詰め、親子関係が悪化し・・・
最悪、この著書に書かれていたようなケースを招いてしまったかも?
そんなシナリオがみえてしまい怖かったです。
ケン太にはそんな要素が十分にあるので。
我が家は最初が、小学生の時でよかったのだと思います。
その後、再不登校になっても、まだ学生であったこと。
まだまだ親の関りが必要な時期に、親の間違いに気づけてよかったです。
この本のケースでは、ほとんどが子は優等生。親は社会的地位のある方が多かったです。
勉強の強要や結果を常に求められる。出来ないと罵られる。口をきかない。
親の不仲。父親の無関心。
常に緊張を強いられ、安定しないまま大人になったような子どもは、
受験や就職の失敗により人生を見失った時、その怒りは親に向かってしまうのだそうです。
子どももプライドが高く、エリート街道を外れた瞬間に、失速し、立ち直れなくなってしまう傾向が
そして親の「世間体」がより問題を大きくしてしまう。
目の前の事象に囚われ、問題の本質をみようとしない。
「入院すれば、病気が治って、昔のあの子に戻りますよね」
「〇〇さんは、説得ができるんでしょう?だったらあの子にちゃんとするように言い聞かせてくださいよ。
息子は大学だって出ているし、まともに就職もできたんだ。説得してくれたら元に戻るんじゃないかなぁ」
その昔って、もう何年も前のことです。
就職はおろか、今は、日常生活すらままならない子ども。
「元通り」求めるのは非常に酷な状態です。
なのに、諦めきれない。
まだ、そこを求めるんですね
なぜ、子どもがそんな状態になってしまったのかが想像できてしまいます。
人様の家庭のこと言える立場ではないのですが
今の家族の姿こそが、長年の積み重ねの結果。
子どもの問題行動は「家族の問題」であると。
子どもとの接し方を考えさせられました。
そして、事例がいくつか紹介されているだけに、
決してこのようにはなってはならないと気を引き締めることもできた書籍でした。
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