息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

象牙色の眠り

2014-11-26 14:37:38 | 柴田よしき
柴田よしき 著

京都の高級住宅街でつぎつぎと起こる殺人事件。
人もうらやむ豪邸で、退廃的な暮らしをする家族たちを、
家政婦の視線から見つめ、語る。

主人公は夫の経済的失敗のために家政婦として働く瑞恵。
夫の浮気を知り、絶望感を抱いている。

そんな中で起こる殺人事件。疑惑をかけられる瑞恵。
まあこのあたりから、犯人はなんとなくわかり始める。

読み進めていく過程で、瑞恵の思い込みの激しさや
話の整合性のなさに結構うんざりした。
いや、それがストーリーには重要な要素なんだけどね。

ラストは何とも後味の悪い感じ。
絡んでいるのが少年だけに、未来を案じてしまう。
その一方で、金があるってすごいことだなあとも思う。

面白くないわけではないのだが、なんとなく心が重くなった。