かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

68歳つれづれ

2015-03-05 23:36:35 | アズワンコミュニテイ暮らし

の3月で68歳になりました。

 

多くの方々からお祝いの言葉をいただきました。

有難いことだとうれしい気持ちになりました。

 

2年前の11月、心臓がいっとき止って、死にかけました。

妻がとっさのマッサージをしてくれたり、幸運がつながって、

後遺症もなく、今にいたっています。

死がとても身近かになりました。その分、今、生きていることへの

実感が出てきているようです。

 

先日、風邪気味で熱も出てきたので、床につきました。

そのとき、急に日本国憲法が読みたくなりました。

これまで、何度となく読んできました。

今回読んでみて、前文の文章の背後に、とっても

切実でなみなみならぬ、「もう、どんなことが

あっても戦争はしてはならない」という熱い

気持ちがひしひしと伝わってきました。

目が覚めるおもいでした。

 

「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を

通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民

との協和による成果と、わが国全土にわたって自由の

もたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の

惨禍が起こることがないようにすることを決意し、ここに

主権が国民にあることを宣言し、この憲法を確定する」

 

何回か読み直してみて、この憲法は、「政府の行為に

よって再び戦争の惨禍が起こることがないように決意

する」ということから発しているんだ。

そのために、「主権は国民にあることを宣言した」

時の政府が、そのときの都合で戦争を起こさないために、

「主権は国民にある」と宣言したのでした。

 

それと、前後して、吉野源三郎さん「君たちはどう生きるか」

を読みました。

主人公は中学1年生のコペル君。銀行の重役だった父を

亡くし、母と暮らしている。

物語は母の弟のおじさんとの対話という形ですすみます。

 

コペル君は銀座のデパートの屋上から街を見下ろしながら

「目まいのような」へんな経験をしたところからはじまりました。

「見ている自分、見られている自分、それに気がついている自分、

自分を遠くでながめている自分、いろいろな自分が、コペル君の

心の中でかさなり」あってきたのでした。

この経験へのおじさんのコペル君への言葉。

「自分たちの地球が宇宙の中心だという考えにかじりついて

いるあいだ、人類には地球のことがわからなかったと同様に、

自分ばかりを中心にして、ものごとを判断していくと、世の中の

本当のことも、ついに知ることができないでしまう」

なにか心に残る言葉でした。

 

コペル君の学校や友だちのあいだで経験したことがおじさんとの

対話から、どんどんコペル君が人として成長していく姿が心に残ります。

これは、興味があれば実際に読んでいただければ、面白いかと

おもいます。

 

最後にコペル君自身の言葉。

「・・・ぼくには、いま何か生産しようと思っても、なんにもできません。

しかし、ぼくは、いい人間になることはできます。自分がいい人間になって、

いい人間をひとりこの世の中に生み出すことは、ぼくにでも、できるのです」

人間になる、人間になってそれ以上のものを生み出せる人間にだって、

成れるというのでした。

含蓄がある言葉だとおもいました。

 

「ぼくは、すべての人がおたがいによい友だちであるような、世の中が

こなければいけないと思います。人類は今まで進歩してきたのですから、

きっと今にそういう世の中に行きつくだろうと思います。そして、ぼくは、

それに役立つ人間になりたいと思います」

 

この本を読みながら、ふといつ初版かと見ましたら、1937年でした。

びっくりしました。

1930年からはじまった日中戦争は拡大し、日本がますます戦時色の

ますます染まっていく時期です。

戦争への流れは堰を切ったように、人々を巻き込んでいく空気に包まれて

いたと思います。

 

戦争反対とは、ひと言もでてきませんが、人の成り立ちを知って、

人と生まれてきた人が人間になっていく、ここからの出発が

戦争はもちろん、争いのない、幸せな世界実現への近道だと

思います。

68歳の今、老年期に向けて、どんな生き方をしたいか、

「人間を知り、人間として生きていく」

こんな感じかと思います。

 

 

 

 

 


鬼ごっこ

2015-03-03 12:07:44 | アズワンコミュニテイ暮らし


 わが家の前にベテル福音教会が
 ある。毎朝小学生たちが、その
 駐車場に寄ってくる。みんなが
 揃うまでのひととき、なにやら
 鬼ごっこがはじまる。どんな
 ルールがあるんか、うち興じて
いる。

 この子らの未来が、遊び心で
 暮らせる世の中になるように、
 戦争はもちろん、争いのタネが
 ない世の中になるように。