かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

つかの間の外泊

2012-12-23 06:10:13 | アズワンコミュニテイ暮らし
 土曜日の昼、小浪が病院まで迎えにきてくれた。
 
 外の空気は、さすがに冷え冷えしていた。それでも、うまい!
 
 
 
 車のなかで、小浪が「ふだん、あたりまえみたいにしていることって、
 
こんなことになると、当たり前というのが凄いって、おもえるのよね」
 
みたいなこと、つぶやいた。「おっ」と、運転している小浪の横顔を
 
ちらっと見た。
 
 「そうだよね、なにかひとつでも条件が欠けたら、当たり前なんて、
 
かんたんに崩れてしまうもんね」
 
 小浪はどんなことおもってそんな話題をもちだしたのか?
 
 じぶんのなかでは、病室のパソコンで見たコトバに飛んでいた。
 
 「平和は苦しく戦争は楽であることを心得て、苦しい平和を選ぶべ
 
きでしょう」
 
 「平和が苦しい」というのは、「当たり前」に飽きてくるというのは
 
ありそう。つい「威勢のいい方にひかれる」

 
 
 
 
 
 
 娘桃子は22日、妻小浪は27日が誕生日。 
 
 退院が28日に延びたので、22日土曜の夜は二人の
 
誕生夕食会となった。
 
 手巻き寿司。すしネタは、小浪が白子漁港の直売所で仕入れ
 
てきた。寒ブリ、グレ、イカ、生牡蠣など。

 
 入院中の心臓食とのあまりの違いに、「あわわ」と目がくらみそう。
 
 孫たちといっしょに食事。「ああ、おいしいなあ」
 
 お料理の美味しさだけではないよなあ。量も、そんなに食べられない。

 
 
 
 デザートは孫娘風友が意気込んでつくってくれた。
 
 ココアのムースに生クリームをのせてあるお菓子だった。
 
 それが、生クリームを載せる前にムースが固まってしまい
 
失敗したらしい。しきりに「だめだった」という。よほど、悔しいよう
 
だった。

 
 桃子と小浪には、栗原はるみさんのお料理の本をぼくから
 
プレゼント。あんまり考えた形跡のないもの。
 
 しかも、病院から帰ってくる途中、本屋さんによって、小浪と
 
選んできた。お金も小浪が出した。
 
 風友は「わたしのママのプレゼントは、このお菓子だよ」と
 
一言加えた。「気持ちが大事だよね」そんな反応が一瞬、

漂ったように 感じた。



 
 
 
 みんなが帰ったあと、小浪と二人、きょうのメールやFBの
 
チェックをしていた。
 
 小浪が、桃子の近況から、「こんなのあるよ」と声かけてきた。
 
 
   
  ーーわたしも毎日テンヤワンヤ(≧∇≦)

     こどももどんどん成長して、その都度、いろんな気持ちに

     なりながら、いろんなことがおこるし、わたしも、その都度、
  
     いろんな気持ちになって、いつも慣れない、がーっと怒ったり、

     がーっと喜んだり、、、
 
      うまくお母さんになれないとか、背伸びしてかっこつけた

     時期はたいへんだった。
 
      今も多少そんな自分もいるけど、こどもは、うまくやる母
 
     なんて求めてないよね

      お母さんに愛されたい、

      お母さんといて安心したい、
 
     そんな気持ちがあるのかなぁと思ったりして、なかなか、毎日

     そんな気持ちになれないほど、がーっとなったりするけど、

     そんなふうに思いながら、、、

       毎日テンヤワンヤ(≧∇≦)

       結局、テンヤワンやねん!
    
      わたしは、子どものとき家族をしらずに育ったから、

     いまいちわかんなかったけど10年家族がいて、わたしは安心してるし、

     家族がいてうれしいなぁと最近かな、じわじわ思う~、




 これは、中学生時代の友達が、最近出産して、育児にテンワヤンワしている

という近況について、娘の感想を言ったもの。


 
 娘が離婚して孫二人連れて、鈴鹿に引っ越してきたのが、2年前の

いまごろ。当時、娘は心身ともに衰えきっていた。それが、いま、こんな感じに

なっているのが不思議なほど。

 サイエンズスクールの内観に2回、入ってきた。そのあとも、近所に

なんなと話ができる年上の女の人、同じ子どももつお母さんとか、
 
だんだん人との間でも、安心してくれせる感じがでてきたのかなあ・・・
 
 
 
 
 そうそう、小浪が高倉健さんの「単騎、千里をゆく」という
 
DVD借りてきていて、それを土曜の午後は、一人部屋でみた。
 
 こころおきなく泣いた。
 
 
 日曜日の朝は、埼玉から来ている佐藤しんじさんと中井正信さんの
 
3人でもろもろおしゃべりした。
 
 遠慮気兼ねなく、あれやこれや、男同士が、これも悪くない。

 
 
 
 ああ、もうそろそろ、帰ることになる。