19世紀の英国に起こった産業革命の時代にオートバイは発明されます。
おおよそ、1880年代にさかのぼることになります。
最初に登場したバイクは自転車にエンジンを搭載した「モペット」というもので、
排気量は30ccぐらい、最高出力も1psと草刈機のようなエンジンです。
本格的なバイクに発展するのはそれから10年ぐらい経ってで、
英国車を代表する「トライアンフ」や「ノートン」など数多くのメーカーから発売されます。
20世紀に入ると熾烈なメーカー争いが起こり、
各社、生き残りをかけて奮闘するのですが、何十社とあったバイクメーカーも、
数社に限定されることになります。
第一次世界大戦、第二次世界大戦と暗黒の時代を経て、
1950年代に世界的なバイクメーカーへと発展する英国車が登場。
「トライアンフ」や「ノートン」についで「AJS」や「ロイヤルエンフィールド」、
「アリエル」、「ダグラス」、「バーミンガム・スモール・アームズ(BSA)」などがそうです。
これらの全盛期は60年代。
「ロッカーズ」というカフェレーサーを主体とした一大ムーブメントが起こり、
一斉を風靡することになるんですよね。
70年代に入ると海外の高性能なバイクを開発するメーカーに押されてしまい、
英国メーカー自体が、海外企業に吸収されていきます。
特に70年代後半になると日本の4大メーカーが頭角を表すようになり消滅状態に陥ります。
で、80年代には日本車にそのシェアーを完全に奪われることになってしまいます。
現在では、海外企業の傘下でネーミングが残され、
高級車としての地位を確立するのですが、販売で成功してるのは「トライアンフ」ぐらいです。
100年以上前からオートバイを作ってきたイギリスですが、
劣勢の状況は今もなお続いているのが現状です。
ただ、オートバイという乗り物を始めて作った国であり、
その後のモータースポーツも牽引してきたイギリスは、
伝説というカタチで語り継がれています。
バイクの起源がそこにはあるからなんですよね!(笑)
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