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Good Frlend!(motovlog)

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やらかしてしまった失敗作、ホンダ・MVX250F。(番外編vol.33945)

2022-10-11 00:03:24 | 日記

まさにボク世代(現在56歳)で、1980年代のオートバイをリアルに見た人なら誰もが知る、ホンダがやらかした「最大の失敗作」が今日ご紹介するこの「MVX250F」です。(笑)

その登場は1983年で販売期間はこの1年間だけ(笑)。ただし2ストエンジンを使った「レーサーレプリカ」と言う新しいジャンルにホンダが初めて挑戦したモデルでもありました。

とにかく、1981年にヤマハから登場した名車「RZ250」の出現を切っ掛けとして起こったムーブメントを、それまで4ストエンジンからなる「VT250F」で対抗してたホンダだったのですが、

やはり2ストのパワーや車重(軽量な車体)に対抗するには難しいと判断し、当時「WGP」で新たに開発されてた「NS500」のフィードバック、市販モデルとして登場したものです。

ただし、搭載された2スト「V型3気筒」エンジンは前方に2気筒、後方に1気筒の90度バンクのV型エンジンだったのですが、このエンジンとシャーシの「構造的な設計ミス」で、

そのまま使ってると「エンジンが焼き付く」と言う症状を生み出してしまったんですよね。これの原因となったのは後方へ向かって配置されたマフラー(チャンバー)の「熱対策」の不備です。

水冷式のエンジンだったのでエンジン自体は特に問題なかったのですが、この後方に向かって伸びるマフラー(チャンバー)が異常に「加熱」する事で、その負荷を負ったエンジンが

逆流してきた熱によって焼き付いてしまうと言う、とんでもない症状を起こしたですよね。いわゆる「耐久性度」をしっかり実験(検証)せず導入した事がこのミスに繋がったとされています。

で、その「MVX250F」の詳細なスペックを見てみますと、まずエンジンが新開発された、水冷式2ストV型3気筒ピストンンリードバルブで、正式な排気量が249cc、

最高出力は40psで、最大トルクが3.2kgとなっています。またフレームはアルミ風に模されたスチール製の角形ダブルクレードル式で、トランスミッションは当時まだまだ少なかった6速MT、

さらにホイールサイズがフロント16インチのリア18インチで、乾燥重量が138kg(満タンで155kg)、ガソリンタンク容量が17リットルで、市街地での平均燃費が大体15kmなので、

ガソリン満タンからの航続距離は、約255kmと言う計算になります。またデザインは当時のホンダらしくミニカウルにコムスターホイール、はたまた「CBX400F」のフロントブレーキと同じ

インボードディスク(カバー付きのディスクブレーキ)を採用しており、同時にホンダ・トリコロールカラーを含めた「3色のカラーリング」が設定されていました。

とにかくホンダがモロにやらかした失敗作として一躍有名な車両となってしまうのですが、後にその熱対策を廃盤化された以降に社外メーカーが行った事で、現在ではレアな人気モデルとなっています。

ただこの失敗を教訓として、その後、V型2気筒エンジンからなる「NS250R」や、名車「NSR250R」シリーズなどに反映されていく事となります。

結果的には、どんな優秀なメーカーであっても「失敗する」と分からせてくれる1台となった訳ですが、当時を知るボクとしてはレース(WGP)でやらかした4ストマシン「NR」での失敗や、

強力な2ストマシンに対して、何故か4ストの「VT250F」での対抗など、良くも悪くも「ホンダよ何故なんだ!」ってのが当時ありましたね。(笑)(※ここは完全に個人的な意見です。)

決してその存在自体が悪いとは思いませんが、他社が最初から上手くやってた「レーサーレプリカ」と言うジャンルだっただけに、どこかホンダだけ遠回りしてっしまった気がしてなりません。

で、最後にこの「MVX250F」の中古市場を見てみますと、大体安いもので60万円あたりから、高いもので120万円前後となっています。やはり結構お高いですね。(笑)

もちろん、現在売られてるものに関してはほぼ「対策済み」と書かれたものばかりなので、乗って焼き付く心配は無いと思われます。さて厳しい意見を書きましたがいかがだったでしょう!(笑)




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4 コメント

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Unknown (にわかグッツィ乗り)
2022-10-11 23:38:43
コレ、実は前後でプラグの熱化ちゃうんすよね
で、当時それを言われて無かったユーザーや整備士が同じ熱化のプラグ入れちゃって焼きつかしたんだったかな。。

リアバンクはキャブが壁になって水冷だったとしても冷ましにくいですし
まぁ仕方がないって奴ですよね。
返信する
ありがとうございます。 (ムーニーマン)
2022-10-12 00:59:57
いつもレスありがとうございます。

何となく単純なミスだったとは言え、考えてみれば、
当時で2ストV型「3気筒」エンジンを踏査してた事は流石にホンダだと感じます。
いやぁ、そうなんですね。
プラグかぁ。当時ボクは誰かから後方のマフラーの加熱が原因と聞いてたのですが、
本当は、そっちだったんですね。(笑)

とりあえず、この「MVX250F」って欠陥バイクとして有名でしたよね。
それが無かったら気が付かなかったオートバイになってかもしれません。(笑)

当時のホンダって、ほんの一時的ではありましたが、
他社に比べ若干、劣勢に立たされていた感を感じていました。
4ストが水冷化されてたに対して「CBR400F」は空冷式だったし、「VF750」もデザインが悪いと言われてたり…。

新たな情報ありがとうございます。
返信する
Unknown (Unknown)
2024-01-30 02:01:47
標準は1、2、3番ともB9ESで同じです。

自分は前期の3000番台ですが何の問題もないです。

2stなのに4stのようにアクセル全開レッドゾーンからいきなりアクセル全閉で高回転状態維持では、混合気は薄いはオイルは少ないはの状態でさらにプラグをB8やB7にしていたんでは焼き付いて当然です。2stの乗り方をしなければカブルは焼き付くはは当たり前で何を騒いでるんだかと思っていました。
返信する
ありがとうございます。 (ムーニーマン)
2024-01-30 12:18:42
レスありがとうございます。

このホンダ「MVX250F」の欠陥に関しては様々な所から言われてるものですが、
正直、ボクは乗ったことが無いので具体的な事はよく分かっていません。(笑)

なら書くな!って話ですが、個人の趣味で描いてるブログなのでそこは勘弁してくださいね。(笑)

流石!オーナーだけあって詳しいですし詳しく状況もよく把握していますね。
なるほどって感じです。

ボクにとって1980年代のオートバイは青春であり懐かしいものでもあります。

ありがとうございます。
返信する

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