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排気ガス規制が厳しくなり既に15年以上前に消滅してしまった2ストロークのバイクたちですが、
現在、中古市場では多くの2ストが高額な価格で取引されるようになってきています。
中でもホンダ「NSR250R」は別格で、形式「MC21」以降に関しては100万円以上するものもあります。
ホンダ「NSR250R」の登場は1986年「MC16」で、2スト初のV型エンジンを搭載していました。
初期モデルはレーサーとロードバイクの間の子のような仕様でしたが、
1988年に登場した2代目「MC18」は限りなくレーサー仕様となり、
他を圧倒するものへと進化していきます。
特に最上級モデルの「SP」に関しては市販レーサー「RS250」に保安部品を付けたような仕様で、
当時の「峠族」を驚かしたものです。(笑)
さらに、よく年に登場した「MC19」はエンジンを電子制御するコンピューターが「PGM-II」を搭載、
あまりに過激な仕様だった「MC18」を若干マイルドにした仕上がりに変更されます。
そして最終に続くモデルとして1990年に登場した「MC21」は、
外観が一新されリアに「ガルアーム」が採用されます。
この「MC21」は「NSR250R」シリーズの中でも一番売れたモデルで、大きく3つの仕様に分かれます。
スタンダードモデル「STD」に、乾式クラッチが着いた「SE」、マグネシウムホイールが搭載された「SP」です。
1993年には最終モデル「MC28」が登場。
変更点としてはPGMメモリーカードが組み込まれたカードキーに、
片持ち式リンク式スイングアーム「プロアーム」が採用され高級志向へと発展します。
この頃になるとバイク業界の動向も大きく変化し始め、
80年代から始まった第二次バイクブームは過ぎ去り、さらに峠を攻める若い世代はいなくなり、
オートバイの氷河期へと突入していくことになります。
それに伴いレーサーレプリカだった「NSR250R」も全く売れないバイクになってしまいます。
4代目「MC28」となり大きな変更がなされないまま1999年まで生産されていましたが、
結局、排気ガス規制をクリア出来ず、ついにここで生産終了となってしまいます。
ここからしばらくは中古市場でも安い価格で売られてて、
ボクが購入した2001年は93年モデルの「SP」ですら25万円程度でした。(笑)
それが今では当時の新車価格を凌ぐ勢いで高額化していき、
以前ボクが乗ってたモデルだと程度がよければ100万円近くなり、
すっかり手が届かないところへと向かっています。(笑)
大型バイクが主流となってる現在のバイクブームにあって、
この「NSR250R」に乗ることは異端児のようにも見られがちですが、
ボクはあえて2ストを選んで、最良の状態を維持しながら乗ることは素晴らしいと思っています。
とにかく中排気量にあって速さは格別ですし、今の新車にはない、
スタイルが、自分の若き頃を思い出させてくれる一品だと思うからです。(笑)
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