ヤマハのオートバイに「スポーツヘリテージ」と言うジャンルがあります。
そもそも「ヘリテージ」の意味は「遺産。継承物。また伝統。伝承。」という事なので、
わかりやすく言えば「昔からあるスタンダード」という意味に捉えられます。
ヤマハの場合、それに該当する車種は往年の名車「SR400」を筆頭に、
90年代初頭から存在する「XJR1300」や「XMAX」など。
また、最近ではそこに「XSR900」が新しいラインナップとして追加されています。
数年前から力を入れて開発している「MT」シリーズも「スタンダードスポーツ」という位置づけですが、
スーパースポーツの影響を強く受けたスタイルや性能から、
「スポーツヘリテージ」とは別のものとされ、
一般的な「ロードスポーツ」の仲間に属するようになっています。
また「BOLT」のようなアメリカン風スタイルを与えられた「スタンダードクルーザー」も開発しています。
とにかく最近のヤマハは、新開発のコンセプトに「スタンダード」というキーワードを取り入れています。
他のメーカーとは違い「SR400」に見られるような、
これからの新しい「スタンダード」を模索してるようなんですよね。
要するに「長く愛され変わらないバイク」の開発を目指してるということです。
その答えとして新しく登場したのが「XSR900」ということになります。
この「XSR900」は、今後本当に「SR400」のようなバイクとして見られていくのでしょうか?
その答えが分かるのは10年後、20年後ということになります。
世間がそう認めるかどうか?にかかっていますからね。(笑)
より先進的なバイクへ開発を進める他社に対してヤマハは独自のコンセプトを打ち出しています。
それが正解となるか?不正解となるか?は今後の動向次第という訳です。
もし「XSR900」がそうなるのであれば、
きっと「XSR900」に似せてくる車種が他社からも登場することになるでしょう。
「スポーツヘリテージ」という考えが、
ボクの好みは別として、今後のバイク業界に「大きな影響を与えてくれる」ことを期待したいですね!(笑)