その後,今後の加工品の開発の参考にするため,地元の産直で山菜や加工品の販売状況を視察,山菜料理店で昼食を取りました。
参加者は,これまでの栽培からの改善点などを把握し,今後の栽培や加工品開発に向け,さらに意欲が高まりました。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138
白石市,蔵王町,丸森町は干し柿の生産が盛んな地域ですが,令和3年4月の凍霜害で甚大な被害が発生しました。宮城県ころ柿出荷協同組会は技術対策の検討するため,6月9日に丸森町で現地検討会を開催し,当日は13人の組合員が参加しました。
普及センターからは,凍霜害を受けた場合の事後管理,病害虫防除対策について説明を行い,3園地を巡回して被害程度を確認し,新梢管理を実演指導しました。
被害が大きかった園地では,花芽が全て枯死し,1か月程度遅れて副芽や不定芽が発芽しており,新梢数も少ない状況です。着果数や新梢発生状況は園地,樹,側枝ごとに異なり,被害程度に応じた管理が必要です。また,着果していない園地でも次年度に向けて病害虫防除を確実に行うよう呼びかけました。
普及センターでは,今後も凍霜害対策の技術支援を行っていきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
栗原農業改良普及センターでは,令和3年6月25日及び30日に栗原市内の2つの水稲採種組合(一迫水稲採種組合,金成末野水稲採種組合)を対象とした種子生産ほ場の現地巡回を行いました。
県主要農作物種子条例において,水稲種子生産者は,出穂期と糊熟期の計2回の「ほ場審査」を受けなければならないことになっています。普及センターでは,ほ場審査に先立ち,種子生産ほ場1筆ごとに,種子生産の内容を示す旗の設置状況,生育状況,異株,雑草,病害虫の発生の有無などを,種子生産者及び関係者とともに確認しました。
管内の令和3年度の水稲種子生産状況は,ひとめぼれ,ササニシキ,つや姫など6品種,計143ヘクタールが作付けされています。普及センターでは,今後も「ほ場審査」等を通じて,優良種子の安定供給が図られるよう支援していきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144
令和3年6月30日に,仙台せり振興協議会の役員会が開催されました。
今回,2名の新規会員の入会が承認され,会員は81名になりました。
名取市は県内有数のせりの生産地で,県内生産量の約70%を占めています。名取市等で栽培されているせりは「仙台せり」として仙台・京浜・東北一円・札幌の各市場へ9月~4月に出荷されています。
近年,仙台市内の飲食店では,せり鍋ブームにより需要が高まっています。
また,現在申請中の「仙台せり」の地理的表示(GI)保護制度の進捗状況について事務局から新型コロナウイルス感染症対策により,現地調査が遅れているとの説明があり,改めて,GI指定を受けるため,組織一丸となって取り組まなければならないと意識統一されました。
普及センターでは,今後も,せりの産地育成を支援していきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143
ミニトマトの栽培を行っている株式会社イグナルファーム大郷では,生育調査等を基にしたウィークリーレポートを作成し,ハウス内の環境制御の検討に活かしています。調査項目の一つに,葉面積指数(推定LAI)があり,この値は「葉の生育調査結果」,「栽植密度」及び「品種ごとに異なる一定の係数」を基に算出します。当該法人では前作から品種構成を大幅に変更したことから,新たに導入した品種「キャロルムーン」で係数を算出する必要がありました(参考:「普及に移す技術第96号」)。
このため,当普及センターでは6月24日に現地で採取した葉100枚程度を,農業・園芸総合研究所へ持ち込み,担当者の協力のもと,この係数算出のため調査を行いました。調査では,「葉長」「葉幅」「葉面積」を1枚ごとに測定し,これらの数値を基にエクセルでデータ分析を行って係数を算出し,最後にこの係数を反映した推定LAI算定シートの作成を行いました。
普及センターでは,推定LAI等の環境制御の指標となるデータを栽培管理に活かし,収量が向上されるよう,引き続き支援を行っていきます。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410 FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp