平成29年3月7日,仙南地区農村青少年クラブ連絡協議会(以下,仙南地区4Hクラブ)は,蔵王町遠刈田温泉にある台湾喫茶慢瑤茶の佐藤氏を講師に招き,料理講習会を開催しました。
料理はクラブ員が生産したニンジンやカブ等の野菜,りんご,自家製の味噌や梅ジャム等を使用し,米のとぎ汁に浸した(乳酸発酵でヤクルト風味の)白菜を豚肉と茹でた「酸菜の白肉なべ」,味噌・砂糖・酒・醤油を合わせ,一から作った甜麺醤を使用した「豚肉と野菜の甜麺醤炒め」,沢山の野菜を使用し,彩り鮮やかな「鶏肉のマリネ」など全4品を作りました。
甜麺醤も作りました
講習会の最後には料理をいただきましたが,甜麺醤炒めでは塩味が濃い,マリネでは酸味がきついといった味付けに失敗した感想が多くありました。
全て美味しくいただきました
料理講習会終了後には,平成29年度通常総会を開催しました。来年度は,販売会等の消費者交流を充実させ,4Hクラブや自家農産物のPRを強化することを目標として,今年度のクラブ活動を終了しました。
〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 地域農業第二班
TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138
【ペンネアラビアータ(左),豚肉のから揚げ くりはら餡かけ(右)】
栗原農業改良普及センターでは,JA栗っこや栗原市と連携して平成29年2月22日(水)に,仙台市青葉区のエルパーク仙台を会場に「くりはら野菜でクッキング(料理講習会)」を開催しました。今回の料理講習会はズッキーニ,パプリカ,れんこんといった栗原地域の特産野菜の認知度向上と消費拡大を図るために,仙台を拠点に野菜ソムリエとして活躍されているカワシマヨウコさんを講師に開催しました。
当日は,事前公募に応募された仙台市内在住などの女性19人が参加し,「ズッキーニのわさびマヨ和え」,「豚肉のから揚げ くりはら餡かけ」,「ペンネアラビアータ」など栗原特産の野菜のおいしさを生かした料理を学びました。
今回の料理講習会では,お米に栗原産つや姫,お肉に漢方三元豚と,野菜以外の食材も栗原産で揃えました。受講者の方々からは,「料理はもちろんズッキーニやれんこんなどの野菜,お米,豚肉の素材もおいしい」との感想や,「今後ズッキーニやれんこんなど栗原産野菜をぜひ買って料理したい,どこで売っていますか」といった質問をいただきました。
栗原では,JA栗っこ,栗原市,栗原農業改良普及センターの3機関で,ズッキーニ産地1億円の実現を目指す「ズッキーニ生産拡大プロジェクトZ-1」を展開しています。今後も様々な手法で栗原産ズッキーニを県民の皆様へご紹介し,その認知度向上と消費拡大を図っていきます。
【ズッキーニ,パプリカ,いちごなど色鮮やかな食材】
【カワシマヨウコさんからの調理指導】
【和気あいあいで料理に取り組む】
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 班名 先進技術班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144
平成29年2月28日及び3月6日の2日間にわたり,管内の青年農業者を対象に,「みやぎ農業未来塾『経営管理基礎研修会』」を開催しました。研修会では,税理士法人株式会社スクラムマネジメントの三井信一さんを講師として,第1回目に「経営改善に向けて必要な経営管理とは」,第2回目に「複式簿記の基礎」をテーマとして,経営管理に関する基礎知識や経営管理の重要性について御講演いただきました。研修会では,優れた経営を実践している農業法人や農家の事例を紹介いただきながら,経営管理で重要なポイントなどをわかりやすくお話しいただきました。
参加者からは,「経営管理の重要性について改めて振り返る良い機会であった。研修会を通じて,今後も経営について定期的に学んでいきたいと感じた。」との声も聞かれ,経営管理の向上に向け,有意義な研修会となりました。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910
普及センターは,平成29年3月3日,JAみやぎ仙南と共催で,地域農業の担い手となる集落営農集団など150名を参集した「仙南地域農業経営トップセミナー(持続し発展する集落営農を考える)」を開催しました。
このセミナーは,日本農業普及学会理事の森本秀樹氏を講師に招き,仙南地域の農業を継続的に発展させるため「地域を担う経営体や集落営農組織はどのように成長すればよいのか」,「持続し発展する集落営農のため何をしなければいけないのか」等について御講演いただきました。
また,情報提供として農林水産省農林水産政策研究所の小野智昭氏から「全国における地域農業の担い手の動向(集落営農,法人化の動向)」について,御紹介いただきました。
熱心にメモを取りながら聞き入っている様子から,参加者の皆様の今後の集落営農に対する意欲を感じることができました。
講演の様子
講師の森本氏
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138
平成29年3月2日(木),東日本大震災による地域農業の被害状況と復興の現状,現在抱えている地域の課題等について互いに紹介し,今後の普及活動に活かす事を目的に福島県相双農林事務所農業振興普及部と亘理農業改良普及センターとの情報交換会を開催しました。
福島県相双農林事務所が担当する地域は,津波により全耕地面積の約5,500ha(被害面積率26%)が被害を受けました。また,原発事故に伴う放射性物質の飛散により営農を中断せざるをえない農業者を含めると約7,000経営体(全経営体の74%)が被災しました。
相双農林事務所では,これまで風評の少ない施設園芸(特に花き)の栽培技術支援や農産物の放射性物質検査体制の構築,鳥獣害対策などに取り組んできました。
また,営農が可能となる地域においては,地域の担い手として期待される人材(認定農業者や法人経営体)の意向調査などを踏まえ,地域農業を担う新たな法人の設立に向けた合意形成や営農体制の構築などの普及活動の取り組みについて紹介がありました。
当普及センターからは,管内の農業被害の状況といちご産地の復興の現状,地域農業の担い手として震災後に設立した法人の雇用者確保に向けた労務管理の整備,新規就農者の定着に向けた支援などについて紹介しました。
今回の情報交換会により互いの普及活動について理解を深めることができ,今後の活動意欲の向上にもつながる会となりました。
〈連絡先〉
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143