ファシリテーション
副題は、
~世界をつくり・かえる技術~
コモンズブックレットの
2冊目です。
著者は、徳田太郎さん。
1冊目(NPOの会議、こうすればうまくいく)と同じ、です。
耳にする機会が確実に増えていると
思われる「ファシリテーション」という言葉。
年間120日以上を、ファシリテーションのセミナー等に
費やしている徳田さんが、その本質に迫っています。
学識経験者や哲学者の考えをたくさん紹介しつつ、
丁寧に説明してくれるので、分かりやすいです。
紹介されていた言葉のひとつが、
サティシュ・クマールの言葉。
「仕事は義務ではなく、責務でもない。
私たちは自らの仕事を行うものですらない。
私たちが仕事を行うのではなく、
仕事は私たちを通じて流れ出す。」
この“自然”を彷彿とさせる言葉から
到達した境地が・・・、
「私がファシリテーションするのではなく
ファシリテーションが私を通じて流れ出す」
また、面白い!と思ったのが、
オルフェウス室内管弦楽団の『オルフェウス・プロセス』
唯一絶対のリーダーは存在せず、
自由な意見交換をしながら、作り上げていく方法。
リーダーが存在した方が、
はるかに早く完成するのですが(3倍の時間がかかる)
更なる高みを目指すため、
この方法を30年以上続けているそうです。
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