希望のつくり方 (岩波新書) 価格:¥ 798(税込) 発売日:2010-10-21 |
「かつて『希望』は前提だった・・・。」
著者は、「希望学」について研究をしています。
漠然とした学問だなぁ・・・と読み始めたのですが、
すっかりハマってしまいました!
「希望」という言葉とつながりのある言葉を
膨大な新聞記事から検索した結果、それは『水俣』だったそう。
希望学の研究対象は、かつて地域の希望の星だった『釜石』。
日本の社会や経済の道のりを20年先取りしているそうです。
アンケートや聞き取り調査などによって
希望にまつわる傾向や相関関係を分析していきます。
希望は、「気持ち」「何か」「実現」「行動」という
四本の柱から成り立っている。
希望がみつからないときは、
四本の柱のうち、どれが欠けているのかを探す。
いつも会うわけではないけれど、
ゆるやかな信頼でつながった仲間(ウィーク・タイズ)が
自分の知らなかったヒントをもたらす。
希望の多くは失望に変わる。
しかし、希望の『修正』を重ねることで、
やりがいに出会える。
過去の『挫折』の意味を自分の言葉で語れる人ほど
未来の希望を語ることができる。
『無駄』に対して否定的になりすぎると、
希望との思いがけない出会いもなくなる。
大きな壁にぶつかったときに、大切なことはただ一つ。
壁の前でちゃんとウロウロしていること。
希望について考えたり、時には、語り合ったりすることが
地域、そして、日本に必要なことだと思いました。
『希望学』に関して、現在、気になっている講座
↓ ↓
つくば市民大学 『希望をめぐるダイアローグ・カフェ』
http://tsukuba-cu.net/course_eventlist/2011/02/post-141.html