「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

上勝町を訪れた①

2006年02月21日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
環境への取り組みや、お年寄りが和食のつまものを出荷する
「彩り事業」で有名な徳島県上勝町を訪れた。

今や、ゴミの34分別や元気なお年寄り達の取り組みを視察に全国から視察が訪れ、
また若者が短期間町の農家等を訪れてお手伝いをするワーキングホリデイ制度は
空きを待つ人がいるほどの人気らしい。

川魚の甘露煮、棚田米ときびのおむすび、手作りこんにゃくなど
地のモノを活かした郷土料理で腹ごしらえしたあとは、
34種類の分別を行っているゴミステーションを見学。
山奥に民家が点在するこの街では、ゴミ収集車を走らせても効率が悪いので、
一箇所の集積場に人々が分別したゴミを持ち込む。
こうなると、人々としてもなるべくゴミを減らそうとする。
(殆どの家庭にコンポストがあり、生ゴミは家庭で処理されるらしい。)

ゴミステーションには、なぜここまで細かく分別するか、
また捨てたものがどのようにリサイクルされるか納得できるよう、
分かりやすく示されているほか、
分別の仕方を教えてくれる管理の方も常駐している。

もちろん、「なぜこんなに手間をかけないといけないのか」と反発する向きや、
ルールを守らない人もいる中で、いかに人々の意識を盛り上げていくか、
さまざまな工夫を凝らしているようだ。

次に、葉っぱを組織的に料亭へ出荷する「彩り事業」の方々のお話を伺う。
平均68歳、約170人のお年寄りが、山へ入ったり、畑で木育てたりして、
青もみじ、ふきのとう、梅の小枝など、和食のつまものとして添えられる、
季節の風物詩を出荷している。おかげで、お年寄りは元気になる、
山や畑が整備される、所得が高まるなどいいことづくめだという。

何よりも印象的だったのは、取り組む人たちが、
「身近な自然や季節に敏感になったし、仲間とワイワイやりながら、
 季節感を先取りして人々に提供できるのが楽しい。」
と本当にいきいきと話してくれたこと。
こんな笑顔を見ると、こちらもワクワクしてくる。

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