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冥界の神と会話をするためか?黄金の舌を持つミイラを発見(エジプト)

2021年03月10日 | 世界びっくりニュース
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黄金の舌を持つミイラを発見
黄金の舌を持つミイラを発見 / Egyptian Antiquities Ministry

 エジプト、アレクサンドリアにトレマイオス朝時代に建てられたタップ・オシリス・マグナ神殿から、16体のミイラが発掘された。そのうちの1体のミイラの口からは黄金の舌が生えていたそうだ。

 この神殿は紀元前280~前270年に建てられたもので、ここに埋葬されたミイラは、古代エジプトの冥界の神オシリスに捧げらたものとされている。

 ミイラに黄金の舌が与えられた理由ははっきりしないが、冥界に行った死者がオシリスと会話できるようにではないかと推測されている。

約2000年前の素晴らしい遺物


 タップ・オシリス・マグナ神殿は、紀元前221年~紀元前205年にファラオとして古代エジプトを統治したプトレマイオス4世が建造を命じたとされている。

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image by:Egyptian Antiquities Ministry

 今回発掘調査では16の縦穴が見つかり、この非常に珍しいミイラ以外にも、素晴らしい遺物がたくさん発掘されている。

 たとえば、ある女性のミイラは全身にデスマスクをまとっていたとのこと。

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全身デスマスクに包まれた女性のミイラ image by:Egyptian Antiquities Ministry

 ほかにも2体のミイラが見つかっており、そのうちの1体は、黄金のオシリスをかたどった装飾入りの漆喰でおおわれていた。

 これらミイラの横からは巻物も見つかっており、考古学者たちはすでにその解読に着手しているとのことだ。

 ミイラ以外には、2体の石像が見つかっている。タップ・オシリス・マグナ神殿に埋葬された重要人物をかたどったものではと推測されているが、今の時点でその身元を示すものは発見されていない。

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非常に保存状態のいい2体の石像 image by:Egyptian Antiquities Ministry

 さらに大理石で作られたマスク8点、金のリースの一部だった金箔8点が発掘された。 正確な年を特定することはできないが、紀元前305~前30年のプトレマイオス朝のものでほぼ間違いないそうだ。


クレオパトラの神殿という説も


 なおタップ・オシリス・マグナ神殿は、絶世の美女とうたわれたクレオパトラの墓ではないかという説がある遺跡だ。

 この発掘調査を行ったキャスリーン・マルティネス氏によると、クレオパトラは冥界の神、オシリスに親しみを感じていたのだという。そのため、彼女の遺体はオシリスゆかりの神殿に埋葬されたと考えられるのだそうだ。

 2005年から続くマルティネス氏らの発掘調査では、クレオパトラの胸像や彼女の横顔が刻印された貨幣など、さまざまな遺物が発見されている。

 タップ・オシリス・マグナ神殿の基礎がプトレマイオス4世(在位 前221~前205年)の治世に作られたという証拠が見つかったのも大きな成果の1つだ。

References:Ministry of Tourism and Antiquities / ancient-origins/

☆次から次へと出てくるなぁエジプトは!

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