近代の天文学は、その観測技術の向上により、目覚しい進展を遂げている。
それにより、標準的な宇宙理論の正しさが裏づけられるとともにわかったことは、「宇宙を構成するエネルギーのうち96%はまだわからない」ということ。そしてもう一つは、「私たちの存在する天の川銀河は,無数にある銀河のうちの一つに過ぎず,何ら特別なものではない」ということなんだ。
最近の天文学者は,これまでに発見された太陽系外の巨大惑星のデータをもとに「銀河系の太陽型恒星が,海を持つことが可能な軌道・質量を持つ惑星を持つ確率は、最低でも10%あるのではないか」と推測したそうだが、先月29日、米カリフォルニア大などの天文学者が「太陽系外の惑星の中で、最も地球に似た惑星が発見した」と、専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に発表した。
その惑星は、地球からてんびん座の方向へ20光年離れた場所にある、小さな恒星(赤色矮星)「グリーズ581」の周りを公転している。恒星のわずかなふらつきを、ハワイのケック望遠鏡で11年間観測し、ついに惑星の存在を割り出した。
グリース581
この恒星系には惑星は少なくとも6個あるが、新たに見つかった惑星は、恒星との距離がちょうどよく、水が液体の状態で存在していると推測される。片面だけが常に恒星の方を向いており、気温は70度~零下30度の間という。地球の3倍の質量で、重力も適当なため大気も保たれていると考えられ、これまでに見つかった約500の系外惑星の中で、最も生物の生存に適している。
私たちの太陽系と同じように,同心円状に秩序正しく惑星が並んだ系も少なからず存在することも明らかになってきた。中心の恒星からほどよい距離にありさえすれば、そのうちいくつかは地球のような生命が住める可能性があるわけで、この広い宇宙で地球だけが特別な存在ではないということ。やはり地球外生命体の可能性は否定できないということが、いずれ確実に証明される日がきっとくると思うんだ。
☆同時期に存在してるかどうかが、問題なんや!