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アメリカの宝くじといえばパワーボール。仕組みは日本のロトと同じで、いくつかの数字を選び、当たれば賞金獲得というもの。ただ、日本と違うのは、その当選額だ。パワーボールには上限がなく、時に約600億円、なんてジャックポットもあるそうだ。
一攫千金を夢見て、パワーボールのくじ券を買いに走った人は数知れない。今まで夢見ていたありとあらゆるものを手にいれることができるのだ。専門家たちによると、ただ単にくじを買っただけでも、結果発表のその時まで、購入者の幸せレベルが高まるのだと言う。
配当金が上がればなおさらだ。宝くじの購入者たちは、「もし当選したら?」を、絶えず空想し、脳内で世界を旅行したり、大切な人々に家を買ってあげたり、借金を返したりしているのだ。お金さえ手に入れば人生はすべてうまくいく、そんな錯覚にさえ陥ってしまう。
しかし、急に裕福になることで幸せになれるのだろうか?ごく普通の人々にとって、このようなお金には、予想以上のトラブルがつきものであるようだ。どうやって投資するか?誰を信用するか?助けを求めて家を訪れた人々に対して、なんと言うべきか?結局、全員を助けることなんて出来ないのだから。その上、法的ないざこざがあり、あなたの財産を狙おうとする人々がいる。実際、なかなか恐ろしい事ばかりである。
今回紹介するのはそんなアメリカの宝くじにまつわる怖い話である。
10.宝くじが当選し、念願の離婚をしようと思った妻の誤算
トーマスとデニス・ロッシは結婚25年を迎えた平凡な夫婦だが、妻のデニスは夫に突然離婚届を突きつけた。デニスはいつもお金に困っているトーマスとの結婚生活に満足していなかったのだという。実はデニス、離婚届を突きつける数日前に宝くじに当選していたのだ。
当選金を手にした彼女はこの上ない幸せで、離婚手続きに入った。もちろん、デニスが当選したことなどトーマスは知らない。
彼らの住むカリフォルニア州では、離婚の際には互いに全財産を公開しないといけないという法律がある。しかし、当選金を独り占めしたいデニスはトーマスはじめ裁判官に対しても宝くじについては全く言及しなかった。
だが、デニスの貪欲な行動は、自滅の形で幕を閉じた。裁判官は彼女の行為を違法とし、彼女が勝ち取った配当金をすべてトーマスに与えるように命じたのだ。彼女が初めから正直であれば、総額の半分を分け与えるだけで済んだだろうに。しかし、彼女は法律をしらなかったために、彼女の手元には何も残らなかった。
9.泥棒に狙われ一気に破綻していった男性
アンドリュー・ジャック・ウィッテイカーは思いもよらぬ高額当選を果たした。なんとパワーボール宝くじで3億1500ドル(382億円)を勝ち取ったのだ、ところがそれは、幸運どころか災難の種となってしまったようだ。
大きな宝くじに当選した後、ウィッテイカーの人生は目の前でゆっくりと崩れ落ちて行った。彼は常に金銭に関する法的な問題に追われるようになり、飲酒やストリッパー達への熱情などの悪い癖は、悪魔となって彼を絶望という名のブラックホールへ陥れた。事実、ある夜彼がストリップバーを訪問している間に、約50万ドル(6000万円)が車から盗まれたそうだ。そう、文字通り、彼は単にカーステレオや小銭を盗まれたのではなく、まさに50万ドルの現金を失ったのだ。奪った犯人は、まさにジャックポットを引き当てたのだろう。彼は後から、この犯人たちによって彼の銀行口座が空にされたとも告白した。
しかし、彼は賞金を全て失っただけではなく、その他多くの不幸にも見舞われることとなった。2004年に麻薬の過剰摂取のため孫を亡くし、その5年後に彼女の母親、つまり彼自身の娘も失った。彼女が亡くなった際、彼は人生の悪運の全てを宝くじに当選した事のせいにしているようだった。すすり泣きながら、記者たちに彼は言ったのだった、「あんな券なんて破り捨ててしまえばよかった」と。
8.ほぼ全額を慈善団体に寄付したのになぜか借金を背負った老婦人
アメリカでは宝くじに当選すると、最低でも一つ、多くて複数の慈善団体へ寄付するという人は多い。ほとんど全額を寄付に回すというという人もいるという。60歳のジャニット・リーは、彼女は毎年分割払いで受け取ることができる62万ドル(約620万円)のほとんどを、慈善団体へ寄付した。人生は因果応報であるから、彼女の善い行いもやがて報われるだろうと思えるかもしれないが、受け渡し方法に問題があったようだ。
リーは後に、彼女の毎年の支払から一定額を受け取る権利を売ることにしたのだが、この「一定額での販売」という選択肢はが思わぬ悲劇を招いた。リーの場合は、1800万ドル(21億円)を勝ち取ってから10年もたたないうちに、権利売買にからむ税金の為、徐々に破産へと追いやられることになってしまった。
2001年には、彼女に残ったのは700ドル(約7万円)のみ。もしも、ここでこの話が終わりならば、彼女は宝くじに当選する前よりもマシだったと言えるかもしれない。しかしなんということだろうか、この話はまだ終わりではない。彼女はその上、250万ドル(3億円)以上の借金を抱えているのだと言う。彼女がそもそも宝くじで当選していなければ、訪れる事はなかっただろうと思える程の窮地に立たされる結果となった。
7.高額宝くじに当選した未成年の場合
アメリカでは、18歳以上にならないと宝くじを買うことができない。どうして年齢制限があるのだろう、と思ったあなたは、イギリスのカリー・ロジャーの件を考えてみると良いだろう。ロジャーは2003年7月、若干16歳にして300万ドル(3憶6千万円)を勝ち取った人物である。
このような金額には大きな責任が伴うものだ。可哀想なカリーは、お金というものが周りの人々に、どんな影響を与えるのかという厳しい教訓を嫌というほど浴びせられる事になった。多くの人々がそうするように、カリーも友達に大金をつぎ込んで甘やかした。家や車を買ってプレゼントしたり、贅沢な旅へと連れて行ったりした。さらには自分の欲望も満たすため、豊胸手術をしたり、見栄をはるために高級な洋服を買ったりもした。
しかし2009年になると、カリーはすでにお金を使い果たしてしまっていた。彼女の夢の生活は強制終了させられる寸前だった。その全てのプレッシャーを10代の彼女が背負うには重過ぎたようで、当選してからというものの彼女は二度の自殺を試み、麻薬へ手を伸ばしてしまったという。今となっては全てのお金は消え失せ、貧乏な中に幸福を見出そうと望んでいるそうだ。彼女は今、3つの仕事を掛け持ち、彼女の母親と一緒に住んでいる。
6.実の弟が殺し屋を雇い、命を奪われそうになった男性
ウィリアム・ポスト三世の話はほとんどおとぎ話に聞こえるかもしれない。孤児院で育ったポストは負債に追われて苦しんでいた。この奇跡の当選前、彼には貯金が3ドルもなかったという。
そんなポストは見事1620万ドル(19億6千万円)当てたのだが、そのせいでより多くの問題を抱える羽目になってしまったのだ。
インタビューでは、彼は貧乏だったころの方が幸せだったと力説していた。確かに彼の当選後の何か月間かを見てみれば、その言い分にも簡単に納得がいく。彼は大金の使い道がとても下手くそだったのだ。(もちろんこれはほとんどの当選者が抱える難題でもある、なぜならこのような大金を急に手渡されるような場面に慣れている人なんかそういないからだ)
高額な宝くじの配当金は分割して支払われるのが常だが、ポストは最初の3カ月だけで、彼は50万ドル(6000万円)もの金を使い果たしてしまった。これは彼の1年分の支払額である。その後彼はもう50万ドル分の借金を負うことになってしまった。残りの配当金をあてにしてローンを組んでしまったのである。
こんなのはまだまだ序の口だ。なんとポストの実の弟は殺し屋を雇い、ポストと夫人を殺そうと試みたのだ。他の親族達も同じように残酷で、ポストを説得し、しょうもない事業に投機させた。
結局ポストは破産し、借金取りに向かって発砲した罪で刑務所で過ごす羽目となった。誰にとっても望ましいとは言えない結末であったのは、明らかである。
5.夫に殺されてしまった当選妻
このリストのほとんどの人々がお金や、家、婚姻関係などを失う結果となっているが、宝くじに当選したせいで命を失うことになった人はそう多くない。アイビー・ランカイオリがその人である。
ジョセフ・ランカイオリ医師は、宝くじに当選した妻・アイビーを毒殺した罪を問われた。彼は、ただ彼女の腕を痺れさせ、健康診断のために使う血液を採取しようとしただけだと主張したが、彼女の体中に沢山の注射針の後が発見され、大量の鎮静剤が検出されたのだった。
しかし、妻の死後、彼は衝撃的な事実を知ることとなった。家族の財産を保管している金庫の中のお金がすべて消えていたのだ。彼の妻は、違法なやり方で、全ての配当金を彼女名義の口座へ転送していたのだった。そして、彼女はそのお金を三人の子供に分け与えた、彼女の夫はそのうち二人のみしか認知していなかったのだが。
4.人生が狂い自殺した男性
「幸せはお金では買えない」という言葉は具現化したような話がある。ビリー・ボブ・ハレル・ジュニアはごく平凡的な生活を送っていた。彼は、1997年にテキサスの宝くじで3100万ドル(37憶6千万円)を当てた時、世の中が光り輝いて見えたと語った。
当選前、ハレルと彼の家族はほとんど破産状態にあり、安賃金労働を転々としていた。初めての配当金を受け取ったとき、彼はホームセンターでの仕事をやめ、家族を連れてハワイへバケーションに行き、何万ドルも寄付をし、親類に家や車を買い、500匹にもなる七面鳥を貧困者たちに買い与えた。ここまではアメリカ人に良くありがちな行動である。
ハレルの多額の金は人々を貪欲にさせた。周辺の人々が貪欲に陥り、口八丁手八丁で彼に取り入りはじめたのだ。何度電話番号を変えても、寄付やお金を求める電話は鳴り止むことがなかった。そしてついに彼は、当選者を対象に、年ごとの支払額と配当総額を引き換えるような取引をする会社と、下手な契約を結んだことにより、巨額のお金を失う事となってしまった。
悪運はさらに続く。彼自身の人生も崩壊し始めたのである。彼の妻のバルバラ・ジェーンは、彼の当選から一年足らずで彼の元を去った。彼は財務コンサルタントに「宝くじの当選は、人生に起きた最悪の出来事だった」。と言ったそうだ。信じられないかもしれないが、まぎれもない真実なのだ。ハレルは当選から約20か月後に、自宅で亡くなっているのが発見された。死因は何か?自ら引き金を引いた銃傷である。
3.妻に毒殺された男性
まるで犯罪を題材にした小説からそのまま抜き出したような話だ。シカゴに住むインド系移民の宇ウルージ・カンが何不自由ない毎日を送っていたのは、彼がたまたまスクラッチくじを買うその日までである。100万ドル(1億2千万円)の当たりくじを手にしたとたん、彼は自分の命までをも手放すことになったのだった。
カンは歓喜に狂い、チケットを買った窓口の係に100ドル(1万2千円)のチップを渡した。その際、もっと渡したいのだが、手持ちはこれだけしかないんだと言ったそうだ。カンは配当金の総額を受け取ることに決めたのだが、そのせいで税金が差し引かれた後の手取り金は50万ドル(6千万円)以下になってしまった。
小切手が届いた日、カンは家族と一緒に夕食を取った、妻と、他の女性との間にできた娘と、義父と一緒に。カンの妻はラムカレーを作って祝ってくれたそうだ。しかし夜遅く、彼が小切手を現金に換える間もなく、カンは信じられないほど体調を崩し、そのまま病院で亡くなった。初め、彼の死は動脈硬化による自然死だと信じられていた。
しかし、彼の弟が検死を迫ったところ、ついになにやら不審なものが発見されたのだった。どうやらカンは青酸カリの中毒で亡くなった様子らしい。結局、彼の妻と娘が配当金を分け幕を閉じた。
2.やさしさに付け入られ、殺された青年
アブラハム・シェイクスピアは学はないが、誰からも好かれる気立てのいい好青年だ。気まぐれで買ったくじ券が大当たりした。3000万ドル(36億円)の大金である。シェイクスピアはこのような大金の扱いにとまどっていたようだ。しかし、他の当選者達のようにただ単に贅沢品の浪費につぎ込むわけでは無く、可能な限りいつでも困っている人々に救いの手を差し伸べようと考えた。実際、彼は人生が狂いだす前に、多額のお金を他人の為に使ったそうだ。
シェイクスピアの息子の母親によると、彼はいつでもその大金の為に人々に付きまとわれていたと言う。突然家を訪問し、泊めてくれとせがまれ、しばしばホームレスの人々を家に泊めてやることもあったそうだ。
この優しさのために彼は命を落とすことになったと言っても過言ではない。宝くじに当選した後すぐに、彼はディー・ディー・ムーアと知り合いになった。ディー・ディーは彼の勝ち金の管理を手助けする申し出たが、その目的は彼のお金だった。
シェイクスピアが行方不明になった時、彼女は人々に、彼は金をせびる人々から逃げ出したと伝え、彼の携帯電話を使ってテキストを送ったりもした。しかし、このテキストメッセージがあだとなった。なぜなら彼の家族によると、シェイクスピアはほとんど読み書きができなかったからだ。
捜査員たちは、シェイクスピアの遺体を家のコンクリートの石版の下で発見。それは、ムーアが自分の彼氏の名前を使って設置したものだった。そして全ては芋づる式に暴かれていった。もっとも、ムーアは簡単には認めようとしなかった。彼女はドラッグディーラーのせいにしたり、終いには14歳の実の息子にまでシェイクスピア殺害の罪をなすり付けようとした。
2012年12月10日、ディー・ディー・ムーアは第一級殺人の罪をとがめられ、仮釈放なしの終身刑を宣告された。では配当金はどうなったのだろう?全て無くなってしまったのだ。シェイクスピアが亡くなった年には、彼の子供たちのクリスマスプレゼントや靴を買うお金すら残されていなかったのだという。
1.愛人に銃殺された男性
2000万ドル(24億円)もの大金を手にすれば、人生の新たなる素晴らしい章の幕開けになるに違いないはずだ。ジェフェリー・ダンピエ氏の場合も、配当金を元手にポップコーンビジネスの立ち上げが実現し、彼の友達や家族に贈り物を買う事だってできるようになった。そして愛人にも・・・
ダンピエ氏は愛人のヴィクトリアに貢ぐ事について何度も考え直した。彼女はそんなに可愛げのある女性ではなかったし、ダンピエ氏からの贈り物だけでは明らかに不満そうだった。そんなヴィクトリアとその彼氏のナタニエルは、ダンピエからお金を盗み取ろうと考えた。彼らはダンピエの手足を縛り上げ、身の毛のよだつ行動に出た。
ナタニエルはヴィクトリアの方を向き、こう言ったそうだ、「彼を撃つて!さもなければ、お前が私に撃たれることになる」。もちろん彼女は迷うことなくダンピエ氏の頭を後ろから撃ち、殺害した。
via:therichest
宝くじが当選しようとしまいと、お金があろうとなかろうと、人生万事塞翁が馬。良いことがあったら気を引き締め、悪いことがあったら腐らずに何かの転機と考えることで平凡な人生の幸せを味わうことができるんじゃないかと思うんだ。
☆人生台無しになっても良いから、当たってみたいわい!
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配当金が上がればなおさらだ。宝くじの購入者たちは、「もし当選したら?」を、絶えず空想し、脳内で世界を旅行したり、大切な人々に家を買ってあげたり、借金を返したりしているのだ。お金さえ手に入れば人生はすべてうまくいく、そんな錯覚にさえ陥ってしまう。
しかし、急に裕福になることで幸せになれるのだろうか?ごく普通の人々にとって、このようなお金には、予想以上のトラブルがつきものであるようだ。どうやって投資するか?誰を信用するか?助けを求めて家を訪れた人々に対して、なんと言うべきか?結局、全員を助けることなんて出来ないのだから。その上、法的ないざこざがあり、あなたの財産を狙おうとする人々がいる。実際、なかなか恐ろしい事ばかりである。
今回紹介するのはそんなアメリカの宝くじにまつわる怖い話である。
10.宝くじが当選し、念願の離婚をしようと思った妻の誤算
トーマスとデニス・ロッシは結婚25年を迎えた平凡な夫婦だが、妻のデニスは夫に突然離婚届を突きつけた。デニスはいつもお金に困っているトーマスとの結婚生活に満足していなかったのだという。実はデニス、離婚届を突きつける数日前に宝くじに当選していたのだ。
当選金を手にした彼女はこの上ない幸せで、離婚手続きに入った。もちろん、デニスが当選したことなどトーマスは知らない。
彼らの住むカリフォルニア州では、離婚の際には互いに全財産を公開しないといけないという法律がある。しかし、当選金を独り占めしたいデニスはトーマスはじめ裁判官に対しても宝くじについては全く言及しなかった。
だが、デニスの貪欲な行動は、自滅の形で幕を閉じた。裁判官は彼女の行為を違法とし、彼女が勝ち取った配当金をすべてトーマスに与えるように命じたのだ。彼女が初めから正直であれば、総額の半分を分け与えるだけで済んだだろうに。しかし、彼女は法律をしらなかったために、彼女の手元には何も残らなかった。
9.泥棒に狙われ一気に破綻していった男性
アンドリュー・ジャック・ウィッテイカーは思いもよらぬ高額当選を果たした。なんとパワーボール宝くじで3億1500ドル(382億円)を勝ち取ったのだ、ところがそれは、幸運どころか災難の種となってしまったようだ。
大きな宝くじに当選した後、ウィッテイカーの人生は目の前でゆっくりと崩れ落ちて行った。彼は常に金銭に関する法的な問題に追われるようになり、飲酒やストリッパー達への熱情などの悪い癖は、悪魔となって彼を絶望という名のブラックホールへ陥れた。事実、ある夜彼がストリップバーを訪問している間に、約50万ドル(6000万円)が車から盗まれたそうだ。そう、文字通り、彼は単にカーステレオや小銭を盗まれたのではなく、まさに50万ドルの現金を失ったのだ。奪った犯人は、まさにジャックポットを引き当てたのだろう。彼は後から、この犯人たちによって彼の銀行口座が空にされたとも告白した。
しかし、彼は賞金を全て失っただけではなく、その他多くの不幸にも見舞われることとなった。2004年に麻薬の過剰摂取のため孫を亡くし、その5年後に彼女の母親、つまり彼自身の娘も失った。彼女が亡くなった際、彼は人生の悪運の全てを宝くじに当選した事のせいにしているようだった。すすり泣きながら、記者たちに彼は言ったのだった、「あんな券なんて破り捨ててしまえばよかった」と。
8.ほぼ全額を慈善団体に寄付したのになぜか借金を背負った老婦人
アメリカでは宝くじに当選すると、最低でも一つ、多くて複数の慈善団体へ寄付するという人は多い。ほとんど全額を寄付に回すというという人もいるという。60歳のジャニット・リーは、彼女は毎年分割払いで受け取ることができる62万ドル(約620万円)のほとんどを、慈善団体へ寄付した。人生は因果応報であるから、彼女の善い行いもやがて報われるだろうと思えるかもしれないが、受け渡し方法に問題があったようだ。
リーは後に、彼女の毎年の支払から一定額を受け取る権利を売ることにしたのだが、この「一定額での販売」という選択肢はが思わぬ悲劇を招いた。リーの場合は、1800万ドル(21億円)を勝ち取ってから10年もたたないうちに、権利売買にからむ税金の為、徐々に破産へと追いやられることになってしまった。
2001年には、彼女に残ったのは700ドル(約7万円)のみ。もしも、ここでこの話が終わりならば、彼女は宝くじに当選する前よりもマシだったと言えるかもしれない。しかしなんということだろうか、この話はまだ終わりではない。彼女はその上、250万ドル(3億円)以上の借金を抱えているのだと言う。彼女がそもそも宝くじで当選していなければ、訪れる事はなかっただろうと思える程の窮地に立たされる結果となった。
7.高額宝くじに当選した未成年の場合
アメリカでは、18歳以上にならないと宝くじを買うことができない。どうして年齢制限があるのだろう、と思ったあなたは、イギリスのカリー・ロジャーの件を考えてみると良いだろう。ロジャーは2003年7月、若干16歳にして300万ドル(3憶6千万円)を勝ち取った人物である。
このような金額には大きな責任が伴うものだ。可哀想なカリーは、お金というものが周りの人々に、どんな影響を与えるのかという厳しい教訓を嫌というほど浴びせられる事になった。多くの人々がそうするように、カリーも友達に大金をつぎ込んで甘やかした。家や車を買ってプレゼントしたり、贅沢な旅へと連れて行ったりした。さらには自分の欲望も満たすため、豊胸手術をしたり、見栄をはるために高級な洋服を買ったりもした。
しかし2009年になると、カリーはすでにお金を使い果たしてしまっていた。彼女の夢の生活は強制終了させられる寸前だった。その全てのプレッシャーを10代の彼女が背負うには重過ぎたようで、当選してからというものの彼女は二度の自殺を試み、麻薬へ手を伸ばしてしまったという。今となっては全てのお金は消え失せ、貧乏な中に幸福を見出そうと望んでいるそうだ。彼女は今、3つの仕事を掛け持ち、彼女の母親と一緒に住んでいる。
6.実の弟が殺し屋を雇い、命を奪われそうになった男性
ウィリアム・ポスト三世の話はほとんどおとぎ話に聞こえるかもしれない。孤児院で育ったポストは負債に追われて苦しんでいた。この奇跡の当選前、彼には貯金が3ドルもなかったという。
そんなポストは見事1620万ドル(19億6千万円)当てたのだが、そのせいでより多くの問題を抱える羽目になってしまったのだ。
インタビューでは、彼は貧乏だったころの方が幸せだったと力説していた。確かに彼の当選後の何か月間かを見てみれば、その言い分にも簡単に納得がいく。彼は大金の使い道がとても下手くそだったのだ。(もちろんこれはほとんどの当選者が抱える難題でもある、なぜならこのような大金を急に手渡されるような場面に慣れている人なんかそういないからだ)
高額な宝くじの配当金は分割して支払われるのが常だが、ポストは最初の3カ月だけで、彼は50万ドル(6000万円)もの金を使い果たしてしまった。これは彼の1年分の支払額である。その後彼はもう50万ドル分の借金を負うことになってしまった。残りの配当金をあてにしてローンを組んでしまったのである。
こんなのはまだまだ序の口だ。なんとポストの実の弟は殺し屋を雇い、ポストと夫人を殺そうと試みたのだ。他の親族達も同じように残酷で、ポストを説得し、しょうもない事業に投機させた。
結局ポストは破産し、借金取りに向かって発砲した罪で刑務所で過ごす羽目となった。誰にとっても望ましいとは言えない結末であったのは、明らかである。
5.夫に殺されてしまった当選妻
このリストのほとんどの人々がお金や、家、婚姻関係などを失う結果となっているが、宝くじに当選したせいで命を失うことになった人はそう多くない。アイビー・ランカイオリがその人である。
ジョセフ・ランカイオリ医師は、宝くじに当選した妻・アイビーを毒殺した罪を問われた。彼は、ただ彼女の腕を痺れさせ、健康診断のために使う血液を採取しようとしただけだと主張したが、彼女の体中に沢山の注射針の後が発見され、大量の鎮静剤が検出されたのだった。
しかし、妻の死後、彼は衝撃的な事実を知ることとなった。家族の財産を保管している金庫の中のお金がすべて消えていたのだ。彼の妻は、違法なやり方で、全ての配当金を彼女名義の口座へ転送していたのだった。そして、彼女はそのお金を三人の子供に分け与えた、彼女の夫はそのうち二人のみしか認知していなかったのだが。
4.人生が狂い自殺した男性
「幸せはお金では買えない」という言葉は具現化したような話がある。ビリー・ボブ・ハレル・ジュニアはごく平凡的な生活を送っていた。彼は、1997年にテキサスの宝くじで3100万ドル(37憶6千万円)を当てた時、世の中が光り輝いて見えたと語った。
当選前、ハレルと彼の家族はほとんど破産状態にあり、安賃金労働を転々としていた。初めての配当金を受け取ったとき、彼はホームセンターでの仕事をやめ、家族を連れてハワイへバケーションに行き、何万ドルも寄付をし、親類に家や車を買い、500匹にもなる七面鳥を貧困者たちに買い与えた。ここまではアメリカ人に良くありがちな行動である。
ハレルの多額の金は人々を貪欲にさせた。周辺の人々が貪欲に陥り、口八丁手八丁で彼に取り入りはじめたのだ。何度電話番号を変えても、寄付やお金を求める電話は鳴り止むことがなかった。そしてついに彼は、当選者を対象に、年ごとの支払額と配当総額を引き換えるような取引をする会社と、下手な契約を結んだことにより、巨額のお金を失う事となってしまった。
悪運はさらに続く。彼自身の人生も崩壊し始めたのである。彼の妻のバルバラ・ジェーンは、彼の当選から一年足らずで彼の元を去った。彼は財務コンサルタントに「宝くじの当選は、人生に起きた最悪の出来事だった」。と言ったそうだ。信じられないかもしれないが、まぎれもない真実なのだ。ハレルは当選から約20か月後に、自宅で亡くなっているのが発見された。死因は何か?自ら引き金を引いた銃傷である。
3.妻に毒殺された男性
まるで犯罪を題材にした小説からそのまま抜き出したような話だ。シカゴに住むインド系移民の宇ウルージ・カンが何不自由ない毎日を送っていたのは、彼がたまたまスクラッチくじを買うその日までである。100万ドル(1億2千万円)の当たりくじを手にしたとたん、彼は自分の命までをも手放すことになったのだった。
カンは歓喜に狂い、チケットを買った窓口の係に100ドル(1万2千円)のチップを渡した。その際、もっと渡したいのだが、手持ちはこれだけしかないんだと言ったそうだ。カンは配当金の総額を受け取ることに決めたのだが、そのせいで税金が差し引かれた後の手取り金は50万ドル(6千万円)以下になってしまった。
小切手が届いた日、カンは家族と一緒に夕食を取った、妻と、他の女性との間にできた娘と、義父と一緒に。カンの妻はラムカレーを作って祝ってくれたそうだ。しかし夜遅く、彼が小切手を現金に換える間もなく、カンは信じられないほど体調を崩し、そのまま病院で亡くなった。初め、彼の死は動脈硬化による自然死だと信じられていた。
しかし、彼の弟が検死を迫ったところ、ついになにやら不審なものが発見されたのだった。どうやらカンは青酸カリの中毒で亡くなった様子らしい。結局、彼の妻と娘が配当金を分け幕を閉じた。
2.やさしさに付け入られ、殺された青年
アブラハム・シェイクスピアは学はないが、誰からも好かれる気立てのいい好青年だ。気まぐれで買ったくじ券が大当たりした。3000万ドル(36億円)の大金である。シェイクスピアはこのような大金の扱いにとまどっていたようだ。しかし、他の当選者達のようにただ単に贅沢品の浪費につぎ込むわけでは無く、可能な限りいつでも困っている人々に救いの手を差し伸べようと考えた。実際、彼は人生が狂いだす前に、多額のお金を他人の為に使ったそうだ。
シェイクスピアの息子の母親によると、彼はいつでもその大金の為に人々に付きまとわれていたと言う。突然家を訪問し、泊めてくれとせがまれ、しばしばホームレスの人々を家に泊めてやることもあったそうだ。
この優しさのために彼は命を落とすことになったと言っても過言ではない。宝くじに当選した後すぐに、彼はディー・ディー・ムーアと知り合いになった。ディー・ディーは彼の勝ち金の管理を手助けする申し出たが、その目的は彼のお金だった。
シェイクスピアが行方不明になった時、彼女は人々に、彼は金をせびる人々から逃げ出したと伝え、彼の携帯電話を使ってテキストを送ったりもした。しかし、このテキストメッセージがあだとなった。なぜなら彼の家族によると、シェイクスピアはほとんど読み書きができなかったからだ。
捜査員たちは、シェイクスピアの遺体を家のコンクリートの石版の下で発見。それは、ムーアが自分の彼氏の名前を使って設置したものだった。そして全ては芋づる式に暴かれていった。もっとも、ムーアは簡単には認めようとしなかった。彼女はドラッグディーラーのせいにしたり、終いには14歳の実の息子にまでシェイクスピア殺害の罪をなすり付けようとした。
2012年12月10日、ディー・ディー・ムーアは第一級殺人の罪をとがめられ、仮釈放なしの終身刑を宣告された。では配当金はどうなったのだろう?全て無くなってしまったのだ。シェイクスピアが亡くなった年には、彼の子供たちのクリスマスプレゼントや靴を買うお金すら残されていなかったのだという。
1.愛人に銃殺された男性
2000万ドル(24億円)もの大金を手にすれば、人生の新たなる素晴らしい章の幕開けになるに違いないはずだ。ジェフェリー・ダンピエ氏の場合も、配当金を元手にポップコーンビジネスの立ち上げが実現し、彼の友達や家族に贈り物を買う事だってできるようになった。そして愛人にも・・・
ダンピエ氏は愛人のヴィクトリアに貢ぐ事について何度も考え直した。彼女はそんなに可愛げのある女性ではなかったし、ダンピエ氏からの贈り物だけでは明らかに不満そうだった。そんなヴィクトリアとその彼氏のナタニエルは、ダンピエからお金を盗み取ろうと考えた。彼らはダンピエの手足を縛り上げ、身の毛のよだつ行動に出た。
ナタニエルはヴィクトリアの方を向き、こう言ったそうだ、「彼を撃つて!さもなければ、お前が私に撃たれることになる」。もちろん彼女は迷うことなくダンピエ氏の頭を後ろから撃ち、殺害した。
via:therichest
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