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秘密結社とは、一般的に団体結社の存在や、組織内の活動などを外部の人間に対して秘匿しているある目的を遂行するために結成された団体、会である。
秘密結社は遥か昔から存在していた。その隠ぺい性がミステリー好きな我々に様々な妄想を描かせ、陰謀論などの題材となった。今回登場する10の秘密結社は良くも悪くも実際に歴史に影響を与えた事が確認されている団体である。
10. シークレットシックス(アメリカ)
アメリカ司法の大きなターニングポイントとなった「アル・カポネ」の逮捕で多くの人々がその功績をひとり占めしようとしていた。アイオワ州の弁護士ジョージ・EQ・ジョンソンからGメンであるエリオット・ネスまで、数多くの人々が「シカゴギャングの壊滅の主戦力は私だった」と主張した。
しかしあるグループは水面下でのアル・カポネと戦闘を行っていた。シークレットシックスと呼ばれる彼らは純粋に経済の単純化の為に動いたシカゴのビジネスマンたちだった。
シークレットシックスは1930年10月に犯罪の抑制と処罰を市民レベルから与える者として結束され、そのメンバーにはエリオット・ネスの義理の弟であるアレキサンダー・ジェーミーがいた。彼はネスの警察Gメンとしてのキャリアを支援し続けた人物だ。ジェーミーはネスに力添えをし、証拠不十分になりかけていたアル・カポネがボルステッド法に違反していたという事実をかき集め、ネスに与えた。
9. シークレットジャーマニー(ドイツ)
戦争時代のドイツは不安定な国だった。がんじがらめの経済と第一世界大戦の責任が全てドイツのせいであるとした「ヴェルサイユ条約」の存在はドイツをより強固な政治的思想を持つ「ヴァイマル共和政」へと変化させていった。
共産主義、国家主義、市民軍が街中で抗争を繰り広げる中、政治グループはパブやサロンへ赴き、お互いの思想を語り合った。その中でも有名なのが「シークレットジャーマニー」というグループであり、そしてその中でも一際重要だった人物が「シュテファン・ゲオルゲ」である。
ドイツの詩人である彼は別名「ザ・マスター(主)」と支持者からは呼ばれていた。シュテフォン・ゲオルゲは生涯(1868年から1933年)に数多くのドイツ語の誌を書き続けた。同時に彼は強い政治思想を持っており、彼の本「The New Empire」で彼は「理想的な貴族政治」についての思想を述べた。ゲオルゲの理想とする独裁者は戦争に飢えていて、同時に政治に長けていたのだ。
ゲオルゲの仕事の多くはナチスの力を借りて行われたが、ゲオルゲのシークレットジャーマニーはその後第二次世界大戦でドイツのレジスタンスと繋がりを深めていった。そのメンバーの中には1944年6月20日にヒトラー暗殺を企てたクラウス・フォン・シュタウフェンベルクの名前もあった。
8. URグループ(イタリア)
「ファシズム」という言葉で連想されるのは愛国主義のナチスの人々がベルリンの街を練り歩く姿だろう。しかしファシズムという思想が初めて登場したのは1920年代のイタリアである。
政治的運動になる前、ファシズムは右翼の人々によって深く議論される内容の一部だったのだ。当時の議論に参加していたのはイタリア州シチリアの高名な哲学者「ユリウス・エヴォラ」とその少数精鋭の生徒たちだった。エヴォラにとってファシズムとはある意味革命的思想だったのだ、そしてその思想が地獄と化した現代に新しい風を吹き込む物だと信じていた。
エヴォラ印のファシズムはその後1927年にURグループという秘密結社で更に活用される事となる。この秘密組織のメンバーは知的なイタリア人であり、ニーチェの言う「力への意志」があり、ヘルメス主義だった者に限られた。エヴォラの想像したファシズムは当時の常識からかけ離れていた物だったので、当時のベニート・ムッソリーニ率いる国のファシズム団体としばしば摩擦が生じる事があった。エヴォラが如何に当時のムッソリーニを批判しようと、彼のURグループは第二次世界大戦中活躍したファシズム的思想であり、現代でも極右翼の人々に多かれ少なかれ影響を与えている。
7. ガレアニスト(アメリカ)
テロリズムは新しい事ではない。9月11日以降、アメリカは常にテロリストの影と戦っている。20世紀、アメリカ合衆国とヨーロッパは対テロ戦争を余儀なくされた。この行動は19世紀より徐々に力をつけ始めた共産主義団体、国家主義団体、そしてアナーキズム(国の存亡を良く思わない人々)を鎮圧する目的で行われた。
この運動の反対派の多くはストライキで自らを主張したが、幾つかの過激派グループは「必要不可欠なプロパガンダ」という名目で行動を行った。こういった「必要不可欠なプロパガンダ」が最初に主流となったのはイタリア人のアナキスト「ルイージー・ガレアーニ」とその部下たちによるところが多いだろう。
ボストンに本部を構えるガリアニストと呼ばれる団体は、彼の生き方から学び1919年のアメリカ合衆国での「赤い夏」時代に爆弾の密輸等を行っていた。また、彼らのメンバーの一人と思われる人物は1920年に発生し、未解決状態の「ウォール街爆破事件」の犯人だと思われている。
6. ボノット・ギャング(フランス)
ボノット・ギャングは1911年から1912年のフランスを恐怖のどん底に陥れたグループで、秘密結社であると同時に人々を震え上がらせる犯罪組織であった。別名「オート・バンデッド」と呼ばれる彼らは、世界で初めて車を犯罪後の逃走に使用したグループだ。それはパリの「ソシエテ・ジェネラル・バンク」で行われた。
彼らの犯罪の近代化はそこでは止まらなかった。ボノット・ギャングは近代の武器であるセミオートのピストルやライフルを積極的に使用してた。彼らの名前は「悪魔のお抱え運転手」と呼ばれた「ジェームズ・ボノット」から取られているが、実際にボノットはリーダーでは無かったようで、これは当時のメディアがボノットをルプチパリシャンでインタビューした際に彼がオートマチックの武器を持って行ったため彼らに強い印象を与えたからだと言われている。
他のギャングは純粋に金になる仕事をしていた時代、ボノット・ギャングはガリアニスト同様に「無政府状態」を望むアナーキズムに心酔していた。1912年の春、フランス軍とボノット・ギャングの抗争は銃撃戦へと激化し、ボノット・ギャング全員が逮捕・もしくは射殺された。その後アナーキズムの組織数は低下したように見られたが、ボノット・ギャングは後に歴史上に登場する事になる「レ・ヴァンパイア」と言う極秘裏に犯罪を行う「ザ・バンパイア」という犯罪組織の物語を描いた映画シリーズに強い影響を与えたという。
5. ヤング・ボスニア(バルカン諸島)
1990年代の戦争前、バルカン諸島は非常に不安定な場所だった。多くの人種や宗教的思想が交差し、いつ戦争が始まってもおかしくなかった。ボスニアは南ヨーロッパを自らの物にしようと考えるグループの遊び場のような場所だったのだ。
オーストリア・ハンガリー帝国が1878年ベルリン条約でボスニア・ヘルツェゴヴィナの行政権を得た後、状況は悪化の一途を辿った。特にブラックハンド(黒い手)と呼ばれたセルビア人の軍将校がシベリアやスラヴ系の純血主義に徹し始め、金銭的援助を南ヨーロッパから始めた頃、バルカン諸島の情勢は更に不安定になった。バルカン諸島で特に有名だったのが「ヤング・ボスニア」と呼ばれるセルビア、クロアチア、イスラム人で構成された革命を目論み、南スラヴの統一とシベリアのナショナリズムを推進する団体だった。
ボスニア・セルビア過激派ウラジーミル・ガシノビックに影響されたこの団体は、ブラックハンドと手を取り合い、ボスニアをオーストリアの行政権から解放しようと考えていた。この団体が一番大きく歴史に名を残したのはヤング・ボスニアのメンバーであるガヴリロ・プリンシップがオーストリア人アークデューク・フランツ・フェルディナンドとその妻ソフィー公爵夫人を暗殺した事件だ。この事件による最初の運動はアンチセルビア・アンチボスニア運動ではあったが、今でも彼の行動を正当化する人々がいる。
4. グイド・フォン・リスト組織(オーストリア)
ナチスがドイツで力を握る前、オーストリアはナショナリズムとアンチ・セム族の動きがあり、導火線に火が付く直前だった。この状態を作り上げた一人がウィーン生まれのジャーナリスト、詩人、オカルト信仰者「グイド・フォン・リスト」である。彼は特にルーン文字やアルファベットに影響を与えられる前のドイツ言語に強い関心を示していた。
「フォン」という貴族性の名前を持っているにも関わらず彼はウィーンの人々に愛されたオーストリア・ドイツナショナリストであった。1905年に作られた「グイド・フォン・リスト組織」のメンバーには実業家でありアンチ・セム族、キリスト教信仰者のフリードリヒ・ワニッキーやカール・ルエーガー等の著名人の名前が存在した。カール・ルエーガーは同時に1905年のウィーンの市長でもあった。
組織人口が多くなるにつれ、彼らの動きは更に活発になり一つの政治運動と化した。その時彼らが作り上げたのがスヴァスティカと言われる「卍」のシンボルで、メンバー同士は今で言う「ナチス式敬礼」を使って挨拶をしていた。古代ドイツ信仰とアーリア人純血主義の彼らの運動は後にナチズムと呼ばれる思想の種を「シンボル」や「敬礼」を通して残して行った。
3. タギー(インド)
サンスクリット語の「隠蔽・隠匿」からその名前を貰う「タギー」という犯罪集団はインドを拠点として犯罪を行い、英語の「thug(サグ:ギャングスタ)」という言葉の元にもなった。タギーは巡礼者を装い、集団でインド諸国を訪れた旅人を獲物にし、殺害するという酷い犯行に手を染めた。旅人の失踪件数が増える事により、彼らの犯罪司式の存在はやっと19世紀の英国の耳に届いた。
時を同じくしてインドで大量の死体を埋めた墓が多数発見された。それぞれの墓は左右対称に置いてあり、土葬の方法も全く同じであった。ヨーロッパでの犯罪の多くが金銭的目的であるのに対し、タギーは宗教的理由から殺害を行っていた。彼らはヒンドゥー教の死の女神「カーリー」への供物として殺害を行っていたのだ。カーリーへの供物として人間を送りたかった彼らはその理由から一切血を流す事を好まず、殺害には必ず黄色いハンカチ「ルマール」を使用していた。タギーの壊滅はインド総督「ウィリアム・ベンティンク」の政治的努力によるところが大きく、彼の大きな功績はタギーのメンバーの多くを投獄したことであろう。
2. カター(フランス)
13世紀、アルビジョア十字軍はローマ教皇イノケンティウス3世によって南フランスに存在したキリスト教でありながら、彼らは通常の教えから離脱した異教徒を抹殺する為に召集された。こういった異教徒はカターと呼ばれ、グノーシス主義を信仰し二元論の元「神は善であり、悪である」と考えていた。
ボゴミル派やマニ教等の団体に影響され、カターはローマ教皇によるカトリック性・官僚性・教会での信仰を否定していた。また、カターは「男女は平等である」と信じ、カターの宗教では女性も特別な役割を担っていると教えていた。しかしアルビジョア十字軍はカターとその信仰を一掃する事に成功した。1229年には残されたカター全ては異端審問による信仰変更、もしくは地下組織に潜り込み反キリスト運動をつづけた。数世紀の後、カターは多くの陰謀論に取り上げられ、最後に聖杯を獲得した団体なのではないかと言われている。
1. エレウシスの秘儀(ギリシャ)
伝説によると「セイクレッド・ウェイ」と呼ばれる現存する道は、アテネからエレウシスを繋ぐギリシャで最も重要な道だったようだ。何故かというと、その道こそがエレウシスの秘儀に使用された道筋だったからだ。エレウシスの秘儀にはハーデスによって攫われたデメテルの娘ペルセフォネの話が登場する。
この儀式について多くは語られておらず、この秘儀について語ったものの多くは殺害されている。多くの説は陰謀論等によって焚き付けられたものが多いが、エレウシスの秘儀は少なくとも2000年の間ローマの歴史上に存在しており、古代ギリシャ神話の強い信仰の現れとして表現されている。
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☆秘密結社って、漫画の世界だけかと思っとった!
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秘密結社とは、一般的に団体結社の存在や、組織内の活動などを外部の人間に対して秘匿しているある目的を遂行するために結成された団体、会である。
秘密結社は遥か昔から存在していた。その隠ぺい性がミステリー好きな我々に様々な妄想を描かせ、陰謀論などの題材となった。今回登場する10の秘密結社は良くも悪くも実際に歴史に影響を与えた事が確認されている団体である。
10. シークレットシックス(アメリカ)
アメリカ司法の大きなターニングポイントとなった「アル・カポネ」の逮捕で多くの人々がその功績をひとり占めしようとしていた。アイオワ州の弁護士ジョージ・EQ・ジョンソンからGメンであるエリオット・ネスまで、数多くの人々が「シカゴギャングの壊滅の主戦力は私だった」と主張した。
しかしあるグループは水面下でのアル・カポネと戦闘を行っていた。シークレットシックスと呼ばれる彼らは純粋に経済の単純化の為に動いたシカゴのビジネスマンたちだった。
シークレットシックスは1930年10月に犯罪の抑制と処罰を市民レベルから与える者として結束され、そのメンバーにはエリオット・ネスの義理の弟であるアレキサンダー・ジェーミーがいた。彼はネスの警察Gメンとしてのキャリアを支援し続けた人物だ。ジェーミーはネスに力添えをし、証拠不十分になりかけていたアル・カポネがボルステッド法に違反していたという事実をかき集め、ネスに与えた。
9. シークレットジャーマニー(ドイツ)
戦争時代のドイツは不安定な国だった。がんじがらめの経済と第一世界大戦の責任が全てドイツのせいであるとした「ヴェルサイユ条約」の存在はドイツをより強固な政治的思想を持つ「ヴァイマル共和政」へと変化させていった。
共産主義、国家主義、市民軍が街中で抗争を繰り広げる中、政治グループはパブやサロンへ赴き、お互いの思想を語り合った。その中でも有名なのが「シークレットジャーマニー」というグループであり、そしてその中でも一際重要だった人物が「シュテファン・ゲオルゲ」である。
ドイツの詩人である彼は別名「ザ・マスター(主)」と支持者からは呼ばれていた。シュテフォン・ゲオルゲは生涯(1868年から1933年)に数多くのドイツ語の誌を書き続けた。同時に彼は強い政治思想を持っており、彼の本「The New Empire」で彼は「理想的な貴族政治」についての思想を述べた。ゲオルゲの理想とする独裁者は戦争に飢えていて、同時に政治に長けていたのだ。
ゲオルゲの仕事の多くはナチスの力を借りて行われたが、ゲオルゲのシークレットジャーマニーはその後第二次世界大戦でドイツのレジスタンスと繋がりを深めていった。そのメンバーの中には1944年6月20日にヒトラー暗殺を企てたクラウス・フォン・シュタウフェンベルクの名前もあった。
8. URグループ(イタリア)
「ファシズム」という言葉で連想されるのは愛国主義のナチスの人々がベルリンの街を練り歩く姿だろう。しかしファシズムという思想が初めて登場したのは1920年代のイタリアである。
政治的運動になる前、ファシズムは右翼の人々によって深く議論される内容の一部だったのだ。当時の議論に参加していたのはイタリア州シチリアの高名な哲学者「ユリウス・エヴォラ」とその少数精鋭の生徒たちだった。エヴォラにとってファシズムとはある意味革命的思想だったのだ、そしてその思想が地獄と化した現代に新しい風を吹き込む物だと信じていた。
エヴォラ印のファシズムはその後1927年にURグループという秘密結社で更に活用される事となる。この秘密組織のメンバーは知的なイタリア人であり、ニーチェの言う「力への意志」があり、ヘルメス主義だった者に限られた。エヴォラの想像したファシズムは当時の常識からかけ離れていた物だったので、当時のベニート・ムッソリーニ率いる国のファシズム団体としばしば摩擦が生じる事があった。エヴォラが如何に当時のムッソリーニを批判しようと、彼のURグループは第二次世界大戦中活躍したファシズム的思想であり、現代でも極右翼の人々に多かれ少なかれ影響を与えている。
7. ガレアニスト(アメリカ)
テロリズムは新しい事ではない。9月11日以降、アメリカは常にテロリストの影と戦っている。20世紀、アメリカ合衆国とヨーロッパは対テロ戦争を余儀なくされた。この行動は19世紀より徐々に力をつけ始めた共産主義団体、国家主義団体、そしてアナーキズム(国の存亡を良く思わない人々)を鎮圧する目的で行われた。
この運動の反対派の多くはストライキで自らを主張したが、幾つかの過激派グループは「必要不可欠なプロパガンダ」という名目で行動を行った。こういった「必要不可欠なプロパガンダ」が最初に主流となったのはイタリア人のアナキスト「ルイージー・ガレアーニ」とその部下たちによるところが多いだろう。
ボストンに本部を構えるガリアニストと呼ばれる団体は、彼の生き方から学び1919年のアメリカ合衆国での「赤い夏」時代に爆弾の密輸等を行っていた。また、彼らのメンバーの一人と思われる人物は1920年に発生し、未解決状態の「ウォール街爆破事件」の犯人だと思われている。
6. ボノット・ギャング(フランス)
ボノット・ギャングは1911年から1912年のフランスを恐怖のどん底に陥れたグループで、秘密結社であると同時に人々を震え上がらせる犯罪組織であった。別名「オート・バンデッド」と呼ばれる彼らは、世界で初めて車を犯罪後の逃走に使用したグループだ。それはパリの「ソシエテ・ジェネラル・バンク」で行われた。
彼らの犯罪の近代化はそこでは止まらなかった。ボノット・ギャングは近代の武器であるセミオートのピストルやライフルを積極的に使用してた。彼らの名前は「悪魔のお抱え運転手」と呼ばれた「ジェームズ・ボノット」から取られているが、実際にボノットはリーダーでは無かったようで、これは当時のメディアがボノットをルプチパリシャンでインタビューした際に彼がオートマチックの武器を持って行ったため彼らに強い印象を与えたからだと言われている。
他のギャングは純粋に金になる仕事をしていた時代、ボノット・ギャングはガリアニスト同様に「無政府状態」を望むアナーキズムに心酔していた。1912年の春、フランス軍とボノット・ギャングの抗争は銃撃戦へと激化し、ボノット・ギャング全員が逮捕・もしくは射殺された。その後アナーキズムの組織数は低下したように見られたが、ボノット・ギャングは後に歴史上に登場する事になる「レ・ヴァンパイア」と言う極秘裏に犯罪を行う「ザ・バンパイア」という犯罪組織の物語を描いた映画シリーズに強い影響を与えたという。
5. ヤング・ボスニア(バルカン諸島)
1990年代の戦争前、バルカン諸島は非常に不安定な場所だった。多くの人種や宗教的思想が交差し、いつ戦争が始まってもおかしくなかった。ボスニアは南ヨーロッパを自らの物にしようと考えるグループの遊び場のような場所だったのだ。
オーストリア・ハンガリー帝国が1878年ベルリン条約でボスニア・ヘルツェゴヴィナの行政権を得た後、状況は悪化の一途を辿った。特にブラックハンド(黒い手)と呼ばれたセルビア人の軍将校がシベリアやスラヴ系の純血主義に徹し始め、金銭的援助を南ヨーロッパから始めた頃、バルカン諸島の情勢は更に不安定になった。バルカン諸島で特に有名だったのが「ヤング・ボスニア」と呼ばれるセルビア、クロアチア、イスラム人で構成された革命を目論み、南スラヴの統一とシベリアのナショナリズムを推進する団体だった。
ボスニア・セルビア過激派ウラジーミル・ガシノビックに影響されたこの団体は、ブラックハンドと手を取り合い、ボスニアをオーストリアの行政権から解放しようと考えていた。この団体が一番大きく歴史に名を残したのはヤング・ボスニアのメンバーであるガヴリロ・プリンシップがオーストリア人アークデューク・フランツ・フェルディナンドとその妻ソフィー公爵夫人を暗殺した事件だ。この事件による最初の運動はアンチセルビア・アンチボスニア運動ではあったが、今でも彼の行動を正当化する人々がいる。
4. グイド・フォン・リスト組織(オーストリア)
ナチスがドイツで力を握る前、オーストリアはナショナリズムとアンチ・セム族の動きがあり、導火線に火が付く直前だった。この状態を作り上げた一人がウィーン生まれのジャーナリスト、詩人、オカルト信仰者「グイド・フォン・リスト」である。彼は特にルーン文字やアルファベットに影響を与えられる前のドイツ言語に強い関心を示していた。
「フォン」という貴族性の名前を持っているにも関わらず彼はウィーンの人々に愛されたオーストリア・ドイツナショナリストであった。1905年に作られた「グイド・フォン・リスト組織」のメンバーには実業家でありアンチ・セム族、キリスト教信仰者のフリードリヒ・ワニッキーやカール・ルエーガー等の著名人の名前が存在した。カール・ルエーガーは同時に1905年のウィーンの市長でもあった。
組織人口が多くなるにつれ、彼らの動きは更に活発になり一つの政治運動と化した。その時彼らが作り上げたのがスヴァスティカと言われる「卍」のシンボルで、メンバー同士は今で言う「ナチス式敬礼」を使って挨拶をしていた。古代ドイツ信仰とアーリア人純血主義の彼らの運動は後にナチズムと呼ばれる思想の種を「シンボル」や「敬礼」を通して残して行った。
3. タギー(インド)
サンスクリット語の「隠蔽・隠匿」からその名前を貰う「タギー」という犯罪集団はインドを拠点として犯罪を行い、英語の「thug(サグ:ギャングスタ)」という言葉の元にもなった。タギーは巡礼者を装い、集団でインド諸国を訪れた旅人を獲物にし、殺害するという酷い犯行に手を染めた。旅人の失踪件数が増える事により、彼らの犯罪司式の存在はやっと19世紀の英国の耳に届いた。
時を同じくしてインドで大量の死体を埋めた墓が多数発見された。それぞれの墓は左右対称に置いてあり、土葬の方法も全く同じであった。ヨーロッパでの犯罪の多くが金銭的目的であるのに対し、タギーは宗教的理由から殺害を行っていた。彼らはヒンドゥー教の死の女神「カーリー」への供物として殺害を行っていたのだ。カーリーへの供物として人間を送りたかった彼らはその理由から一切血を流す事を好まず、殺害には必ず黄色いハンカチ「ルマール」を使用していた。タギーの壊滅はインド総督「ウィリアム・ベンティンク」の政治的努力によるところが大きく、彼の大きな功績はタギーのメンバーの多くを投獄したことであろう。
2. カター(フランス)
13世紀、アルビジョア十字軍はローマ教皇イノケンティウス3世によって南フランスに存在したキリスト教でありながら、彼らは通常の教えから離脱した異教徒を抹殺する為に召集された。こういった異教徒はカターと呼ばれ、グノーシス主義を信仰し二元論の元「神は善であり、悪である」と考えていた。
ボゴミル派やマニ教等の団体に影響され、カターはローマ教皇によるカトリック性・官僚性・教会での信仰を否定していた。また、カターは「男女は平等である」と信じ、カターの宗教では女性も特別な役割を担っていると教えていた。しかしアルビジョア十字軍はカターとその信仰を一掃する事に成功した。1229年には残されたカター全ては異端審問による信仰変更、もしくは地下組織に潜り込み反キリスト運動をつづけた。数世紀の後、カターは多くの陰謀論に取り上げられ、最後に聖杯を獲得した団体なのではないかと言われている。
1. エレウシスの秘儀(ギリシャ)
伝説によると「セイクレッド・ウェイ」と呼ばれる現存する道は、アテネからエレウシスを繋ぐギリシャで最も重要な道だったようだ。何故かというと、その道こそがエレウシスの秘儀に使用された道筋だったからだ。エレウシスの秘儀にはハーデスによって攫われたデメテルの娘ペルセフォネの話が登場する。
この儀式について多くは語られておらず、この秘儀について語ったものの多くは殺害されている。多くの説は陰謀論等によって焚き付けられたものが多いが、エレウシスの秘儀は少なくとも2000年の間ローマの歴史上に存在しており、古代ギリシャ神話の強い信仰の現れとして表現されている。
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