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実用化まであとわずか。すでに実証が済んでいる驚愕の10の科学技術

2017年12月22日 | 世界びっくりニュース
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 今から10年前、SNSが普及し「インスタ映え」が流行語になるなどと誰が想像しただろうか?
 過去2年では、AI搭載型ドローン、仮想現実(VR)などが一般化、そして2017年、サウジアラビアでAIロボットが市民権を獲得しし、iPhone Xはロックの解除に顔認証を採用。グーグルは自動運転車の試験第一段階を完了した。
 このままいけば、今後3年で待つサプライズは我々の予測を超えていることだろう。ここで紹介する10の最新科学技術はすでに実証が済んでいるもので、まもなす実用化されるであろうものである(一部公開されているものもある)。
 未来は今、ここにあるのだ。

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10. 若返りが可能に?セルセラピーとナノチップ技術


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 米オハイオ州立大学の研究者は「組織ナノトランスフェクション(Tissue Nanotransfection)」というウェアラブルガジェットを発表。彼らによると、本技術は臓器再生の開発競争を促進するものだ。
 使い方は簡単、腕にステッカー状のデバイスを貼るだけだ。これが放電すると、その下にある皮膚の小さな孔から予めプログラムされたDNAコードが狙い撃ちされる。
 すると周囲の細胞はDNA細胞の容器へと変換される。このDNA細胞は周囲の細胞を再プログラムして、標的である感染症と戦うために必要な細胞へと変換する。
 研究者によると、この技術は損傷した脳や内臓組織を蘇らせることも可能で、いずれ若返りまで可能になるそうだ。ついに本格的な不老不死セラピーが登場するかもしれないということだ。

9. 空中農園


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 食料問題が深刻化しつつある。国連は、人口爆発によって2050年までに人口が90億人を超えると予測。これに伴い食料需要も70パーセント増加する。更に気象変動により、耕作可能な土地は砂漠へと変わりつつあるのだ。しかし希望はある。
 例えばサンドロップファームズ社(Sun Farms)はオーストラリアの砂漠のど真ん中にハイテク農場を作り、すでに17000トンのトマトを収穫している。
 また川・湖・海の上に農場を作ろうという試みもある。フォワード・シンキング・テクノロジー社(Forward Thinking Technologies)が発表したデザインプランは、史上最も驚くべき農業技術で「スマートフローティングファーム(Smart Floating Farm/SFF)」と呼ばれる。
SMART FLOATING FARMS


 200~350メートルの軽量モジュールを組み合わせてクラスターを作り、そこに研究センターを設置し、通路を渡す。SFFが完成すれば、野菜8100トン、魚1700トンを収穫できるようになるという。

8. 個人向けにカスタマイズされた3Dプリント食


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 これまでにも料理を3Dプリントするという発想はあったが、イスラエルの研究者はそれを新しい次元に進歩させた。
 オデッド・ジョゼヨフ(Oded Shoseyov)とイド・ブラスラフスキー(Ido Braslavsky)は、人間の腸でも容易に消化できる天然繊維ナノセルロースを発見。このナノセルロースを入れたカートリッジに、厳選したタンパク質、抗酸化剤、ビタミン・サプリメント、炭水化物、脂肪を加えようというのが彼らの計画だ。
 ナノセルロースはゼロカロリーで体重管理にもうってつけだ。今のところ、両氏が開発した3Dプリント食技術はパン生地にしか利用できないが、いずれさまざまな料理を提供できるようにすると2人は約束している。

7. 入れるだけで食品のカロリーがわかるカロリースキャナー


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 日本の総合電機メーカーのパナソニックは、目の前の美味しそうな食べ物があなたの腹回りに与えるダメージを教えてくれるクールなガジェットを開発した。この「カロリエコ(CaloRieco)」は独自の赤外線技術を利用して、たった10秒で食品のカロリーやタンパク質・脂質・炭水化物などの含有量を判定してくれる。
"CaloRieco" Calorie/Nutrition Checker | #PanasonicCEATEC 2017


 これまでにもこの類のスキャナーはあったが、判定までに60~120秒かかっていたことを考えれば、随分手軽になったものだ。しかも精度も20パーセント向上しているという。

6. ガン細胞を発見できるナノセンサー


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 ゲノムシーケンスやゲノム工学の進歩によって、まだ問題を引き起こしていないガン細胞を発見できるナノセンサーが開発された。

 これは人間の髪の毛の数千分の1という薄さで、注射を使って血管に入れることができる。するとアルゴリズムに従って血管内を動き回り、ガン性腫瘍から生じた酵素を検出する。ガンは早期発見が大切と言われているが、注射をすることにより、更にその前の段階で発見できるのだ。

5. 3Dプリント血管


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 ハーバード大学医学大学院の研究者は、生体プリント技術で臓器を作る方法を研究している。完成すれば、人から人への臓器移植に取って代われるため、人命救助に伴う犠牲を減らすことができる。こうした研究は生きたヒト組織の開発という飛躍につながっている。
 最近、発表された研究では、3Dプリントされたパーツを組み合わせて、3Dプリントされた”血管新生肝臓”組織用の血管を印刷する方法が説明されている。
 血管はゲル性インクを使い、中空のチューブとして印刷し、その後にインクを洗い流す。

Bioprinting: Building in Blood Vessels
 しかし、これは本物の血管の内側にある内皮細胞がないため不完全なものである。それがなければ、異物や感染から守ることができない。そこで人間の内皮細胞を用いて、半透過性の層を作成する。
 現在開発中の別の技術を用いれば、薬品を患部に直接投与し、それが肝臓でどのように吸収されるのか観察することが可能になる。こうなれば骨の折れる診察と調査を繰り返さずとも、その患者に適切な処置を考案できるようになる。

4. 日焼け止めは塗るから飲む時代へ


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 6年前、英国の科学者がグレートバリアリーフに潜り、素晴らしいことを発見した。グレートバリアリーフのサンゴ礁が日焼け止め化合物を作り出して有害な紫外線から身を守りつつ、成長を助けるビタミンDを吸収する方法だ。
 そして2017年10月にニュージーランドの企業が世界初の日焼け止めピルを開発。開発元のGOヘルシー社によると、「GOサンUVプロテクト(Go Sun UV Protect)」は皮膚細胞の酸化を予防し、日焼けに強くする効果があるという。ただし本製品は日焼け止めオイルの代わりではなく、あくまで補助として用いるよう推奨されている。ガン協会も同様の勧告を発表している。
 GOサンUVプロテクトの各錠剤には抗炎症作用があるグレープシード250ミリグラムとアスタキサンチン6ミリグラムが含まれている。アスタキサンチンはカロテノイドの一種で、紫外線から皮膚を保護する作用があるという。
 なお「サンセーフRX」や「ヘリオケア」といった同様の日焼け止めピルが他社からも発売されている。

3. 睡眠問題が解消される?ORBスリープコンプレックス


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 「ORBスリープコンプレックス(ORB Sleep Complex)」は眠りを促すマルチビタミン配合カプセルだ。その目新しさはマルチビタミンを届ける仕組みにある。
 それは起床時間までタイミングに応じて鎮静作用のあるエッセンシャルオイル(ビタミンB12や5-HTPなど)を血流に放出する。
 ORBによると、これは画期的なビタミン輸送システムのほんの一例にしか過ぎず、心臓やメンタル向けにテイラーメイドのビタミン輸送を実現できるという。
ORB Wellness | The Future of Sleep (Extended)


 一方、「ノックス・スマート・スリープ・ライト(Nox Smart Sleep Light)」は、1600万色のスペクトル領域を用いて体を刺激し、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促す。これに穏やかな音楽を組み合わせれば、ぐっすりと眠れること請け合いだ。

 既存の類似製品と違うのは、朝になると朝日を演出して、眠っている人の目をきちんと覚まさせてくれる点だ。もちろん自分の睡眠パターンに合うよう、好みに設定することも可能である。

2. 指紋、顔認識がダメなら耳紋?


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 指紋認証はあっという間に時代遅れになろうとしている。iPhone Xでは顔認証が導入されたが、わずか1週間で破られ、さらなる改良の余地はありそうだ。

 では耳紋ならどうだろう?人それぞれ異なっている耳の形を使って、セキュリティにするというアイディアだ。その技術は、「ERGO」にアクセスし、ダウンロードすることで試すことができるという。

 アプリを起動したら、タッチスクリーンを耳に押し付ける。

 するとアプリは音を鳴らす。その音の反響音は、耳の独自の形状によってやはり独自のものになる。ERGOはそれを記録し、生体認証データとして保存。その後の利用に備える。ERGOを利用するために特に他の機器は要らず、またもしものために10回分のスキャンデータを保持しておける。

1. 飲んだら動かない。息解析デバイス搭載車


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 昨年末、米運輸省幹線道路交通安全局は、ドライバーがアルコールの影響下にないか検出するデバイスを公開した。
 これはハンドルに内蔵されたセンサーによって指先の血流を測定し、血中のアルコール量を検出する。限度を超える量のアルコールが検出されてしまうと、車は絶対に動かない。
Driver Alcohol Detection System for Safety – Technology Overview

 
 同様の技術がセアト社の最新ハッチバック「レオン・クリストバル(Leon Cristobal)」に搭載されている。
 こちらは息解析機も搭載されており、エンジンをかける前にドライバーの息が分析される。ダッシュボードにはカメラが取り付けられており、息テストを受けた人の顔を覚えているので、誰かにテストをパスしてもらってから運転するという抜け道も使えない。

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