保健福祉の現場から

感じるままに

糖尿病の保健医療連携

2011年09月22日 | Weblog
昨夜、管内の保健医療関係者が集まって、糖尿病連絡会を開催した。今回は、県のマニュアル策定の動きを踏まえて、糖尿病の保健医療連携がテーマである。市町村では特定健診でHbA1c6.1以上の未受診者を受診勧奨し、その後の受診の有無は、従来は電話や訪問で確認していたが、今年度から3ヵ月後にレセプトで確認するようになっている。T町では、未受診で優先度が高い方(HbA1c7以上)には訪問指導を行い、医療につなげるという。しかし、HbA1c7以上でも医療機関では要治療とならない場合が少なくない。とはいえ、食事指導、生活指導が必要なのはいうまでもない。医療機関でも指導を行っているものの、時間をかけた丁寧な指導には限界があり、診療所では管理栄養士や保健師がいるわけでもない。従来から、N市では、医療機関から、食事指導、生活指導が必要なケースを紹介してもらうシステムが運用されているが、今年度からK町でも同様な取り組みが実施され、T町も前向きに考えたいという。その他、市町村では糖尿病関連の様々な事業が行われており、医療関係者に知ってもらうことが必要である。また、一方で、保健関係者は医療機関の動きを理解しなければならない。K病院では糖尿病地域連携パスの運用に向けて準備が進められるとともに、教育入院も複数のコースが設けられ、メニューも変わるらしい。とにかく、連携にはコミュニケーションが不可欠である。昨夜のような連絡会だけではなく、研修会、勉強会のほか、保健所からの病院連携室や診療所への訪問も役立っているように感じる。そして、行政側は事業を実施するだけではなく、レセプト分析、健診結果分析、統計分析等をもとにした戦略的な取り組みと評価が必要であることを改めて感じたところである。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新たな母子健康手帳

2011年09月22日 | Weblog
「母子健康手帳に関する検討会」資料(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001oujo.html)が出ているのでみておきたい。来年度から新たな手帳がでるらしい。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする