友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

もうしばらく動けばそれでいい

2022年03月10日 16時53分14秒 | Weblog

 春らしい陽射しの穏やかな一日だった。カミさんの白内障の手術は無事に終わった。「意外に簡単だったでしょう?」と聞くと、「痛かった」と言う。目がつぶれるのではないかと心配していた割には、声は元気で溌溂としている。

 パソコンの調子が悪い。電源を入れても立ち上がるまで、随分時間がかかるし、待ち受け画面になっても、インターネットにはつながらない。1度電源を落とし、すぐに入れ直し、しばらく待てばインターネットに繋がるが、もどかしい。

 私はブログが出来ればいい。メールが送られて来ても、かなり時間を経ないと開けない。何とかならないかと思って、職業別電話帳の『タウンページ』を見ていたら、パソコン修理のページがあったのでかけてみた。それは代表電話で、次々と「係り」に回された。

 グループで仕事を受け持っている、そんな感じだ。明日の午前9時から午後2時までの間に来てくれることになった。受付の所在地は私の町内になっているから、「持って行くのでみてもらえませんか」と訊ねるが、「担当の者に行かせます」と言う。

 「時間がかかるかも知れませんので、到着する30分前には電話させます」とも言う。名古屋かどこか、遠いところから来るのだろう。パソコンは街の家電販売店で買った。アブナイものを見てパソコンが動かなくなった時も、その店で修理してもらった。

 けれど、とうとう閉店してしまい、頼るところが無くなった。パソコン教室を開いている卒業生に見てもらったことはあるが、遠いのでどうしようかと思っていた。明日、どんな人が来て、どうやってくれるのか分からないが、もうしばらく動けばそれでいい。

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夢を追いかけていれば生きている実感がある

2022年03月09日 18時01分02秒 | Weblog

 カミさんは明日、白内障の手術を受けるので、「今晩はステーキと赤ワインで 、最後の晩餐よ」と言う。心配症にしてはかなり大胆だ。「だって、しばらく飲めないんでしょう」と悔しがる。心配事を自分で作り出して、ああだこうだと口にするが、意外に楽天的な性格のようだ。

 珍しく豪華な食事だなと思ってステーキを見ると、2枚で20%引き587円とある。やっぱり割り引きにつられて買って来たのだ。和牛ならとてもこんな値段では買えない。「料理はあなたやってね」と言うので、酒と甘酢で下ごしらえをしておく。

 最近、物忘れが多くなった。先日も「ねえ、認知症って以前はなんて言ってたっけ」と必死に思い出そうとする。「痴呆症のこと?」と聞き直すと、「それそれ、単なる物忘れと認知症とは全く違うのよね」と言うので、「ああ、そうだね。あなたの物忘れは昔からだから」と答えて拗ねられた。

 カミさんは健康そのものだが、私はまだ右わき腹辺り、へその周りが痛む。痛みを我慢すれば確実にあの世へ旅立てるならいいが、ただ痛いだけでは地獄だ。地獄の苦しみを受けなければならないような、罪を犯してきたのだろうかと思い悩む。

 完璧にいい人だった訳ではないが、人を傷つけたり苦しめたりした覚えはない。自分では気が付かなくても、相手がそう受け取ることはある。思い出そうとしても出てこない。この歳にもなって、「最後の恋」を夢見ていることが罪なのだろうか。

 何も無くなった今、「最後の恋」は夢であり希望なのだ。実現することは無くても、夢を追いかけていれば生きている実感がある。さて、そろそろ料理にかかろう。ワインを飲めば胃の痛みも忘れてしまう。

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上映時間の3時間はとっても長かった

2022年03月08日 19時37分38秒 | Weblog

 気になっていた映画『ドライブ マイ カー』を観て来た。村上春樹氏の原作とは全く違っていて、原作を下敷きにした創作映画のように思った。小説には無い演劇の公演が中心にあって、これに登場する俳優たちの物語でもある。

 この演劇はアントン・チェーホフの『ワーニャ伯父さん』で、主人公は舞台監督で西島さんが演じている。ワーニャ伯父さん役を岡田さんが演じるが、実はこの男優と舞台監督の妻とは不倫関係だった。

 愛し合っていた夫婦だったのに、なぜ妻は自分以外の男とセックスをするのか、それを解き明かすという点では小説と同じだ。小説の中の男は、主人公が付き合ってみるととてもいい男だが、映画ではすぐにカッとなる自制の効かない男になっていた。

 この男優が傷害致死事件を起こしてしまい、演劇の公演を中止するか否かと追い込まれる。主人公は「少し考えさせてくれ」と言い、女性運転手の故郷の北海道へ出かけて行く。予告編などで出てくる場面は、この北海道へのドライブのようだ。

 女性運転手は土砂崩れで母親を亡くしたが、実は助けられたかも知れないのにそうしなかった。主人公も妻のところにもっと早く帰っていれば、救急車を早く呼ぶことが出来たのにと悔やむ。ふたりはどうしようもない過去を背負っているのだ。

 そこで舞台で、「過ぎ去ったことより、前を向いて生きていこう」のセリフが生きている。人は過去を変えられない。前を向いて生きるしかない。他人の心の中を見ることは出来ない。自分の心に従って生きていくしかない。上映時間の3時間はとっても長かった。

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友と飲み昔話に花咲かせ笑って泣いて盃交わす

2022年03月07日 17時57分12秒 | Weblog

 日曜日の中日新聞と朝日新聞を楽しみにしている。両紙ともこの日に短歌と俳句を載せている。朝日歌壇には時代を反映した歌があった。「復縁をせまる男にしか見えぬウクライナめぐりプーチンの顔」。「祖母たちの竹槍よりもはかなけり木の銃構えるキエフの女性」。朝日俳壇に「コロナ禍とウクライナ危機春寒し」。

 中日歌壇に最近、我が市の方の歌がよく掲載されている。いかにもペンネームではないのかと思われる月城龍二さんの歌で、まるで私のことを知っているかのようだ。「会えばすぐ酒飲むしぐさする友の入院を知る春の陽炎」。友だちはこの人ほど酒飲みではないが、酒の講釈は好きのような気がする。

 「独房生活で、点滴のビニールチューブに繋がれています」と、メールが来て以来音沙汰が無い。元気でいてくれれば、また酒も飲める。結構、酒が飲めた友だちも「最近はすっかりダメだ」と弱音を吐く者、「コロナ祓いのためにも、早く一杯やろう」と強気の者もいる。それでもコロナ禍が気がかりで、なかなか宴席が設けられない。

 中学からの友だちは「今は酒を飲んでいない」とブログに書いていた。私たち同窓の3人は彼に誘われて、よく居酒屋へ行っていた。彼は酒好きだと思っていたが、本当はそうでは無かったのかも知れない。人とワイワイ話すのが好きで、酒はその道具だったのだろう。「友だちがいない」と寂しがっている。コロナ禍が終われば、また、みんなで飲もう。

 「友と飲み昔話に花咲かせ笑って泣いて盃交わす」。

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老骨に鞭打って、戦車の前に立つ

2022年03月06日 17時34分39秒 | Weblog

 私にはロシアがウクライナになぜ侵攻したのか、理由が分からない。ウクライナがNATOに加盟しそうなので、これを阻止するためだとしたら、ヨソの国のことに口を出すのはおかしい。どうするかはウクライナの国民が決めることで、それを他国が「ダメだ」と武力で押さえつけることは出来ない。

 NATOが軍を出してウクライナを助ければ、第3次世界大戦になってしまう。軍は出さないが武力援助はするようで、銃器や戦車や銃弾を送り込む国もあるという。日本は防弾チョッキやヘルメットを送るらしい。医療器具や食料の方がいいのにと思う。ロシアで反戦デモが広がり、プーチン大統領が失脚しない限り、この戦いは終わりそうにない。

 ニュースでヘンなことを言っていた。「ロシアは国際法で認められない爆弾を使っている」と。エッ?国際法で認めている爆弾があるの!世界の国の指導者は、戦争が起きることを前提に考えているのか。これでは戦争の無い世界は創れない。核爆弾はいけない、クラスター爆弾は無差別な被害が出る、燃料気化爆弾は被害が大きすぎる、など全く馬鹿げている。

 人を殺してはいけないのに、戦争で人が死ぬのはいいとはどうかしている。何よりも戦争をさせないことだ。国境があることがいけないのなら、無くせばいい。軍事同盟があることが原因なら、同盟を結ばせなければいい。世界が1つの国ならば、戦争も無くなるだろう。

 各国が武器をウクライナに渡せば、ウクライナの人々は戦わなくてはならなくなる。武器は持たずに、ロシア軍の前に立ちはだかることで、侵攻を阻止できる。現場にいないから気楽なことを言っていると叱られそうだが、もちろん日本でそんなことが起きれば、老骨に鞭打って、戦車の前に立つ決意だ。

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ホストたちの将来を慮ってのことだろう

2022年03月05日 17時16分36秒 | Weblog

 今朝の朝日新聞『be on Saturday』に、東京・新宿の歌舞伎町でホストクラブを経営する44歳の男性が紹介されていた。埼玉の県立高校を卒業し、中央大学理工学部に入学したが、「優等生人生を送って来たので、都会や不良への憧れがありました」と話す。

 「軽い好奇心で」ホストになったが、「ホストの上下関係は厳しく、ミスをすれば鉄拳が飛ぶ。真剣になった」「この世界で4年、真剣に生きたほうが大学よりためになる」と、中退してホストの道に進み、ナンバーワンホストになり26歳で経営者となった。

 「日陰で強がって生きるのではなく、日の当たる場所で堂々と胸を張って生きよう」「この社会でつらさを抱えていたりする人が、心を解放できる」「夜の社交場として、気軽に楽しんでもらえる場所」としてのホストクラブが「私の理想」と語る。

 小説などでは、キャバレーで働く女性が満たされない気持ちからホストに金を注ぎ込むストーリーがあるが、男でも女でも、癒して欲しい欲求は変わらないのだろう。私はキャバレーへ行ったことが無いが、きれいな女性たちに囲まれたなら、きっと鼻の下を伸ばしていたと思う。

 ホストもホステスも、若いうちはチヤホヤされるかも知れないが、長く続けられる仕事ではない気がする。好きになった相手が出来て、結婚して退職でもすればいいが、出来ない時はどうなるのだろうと、将来のことが心配になった。

 この経営者はホストたちにソムリエ試験に挑戦させたり、マナー講座を受けさせたり、美術鑑賞ツアーやコンサートなど本物に触れさせ、人として教養を高めることに努めている。介護施設の経営に乗り出しているのも、ホストたちの将来を慮ってのことだろう。

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クソッタレメと踏ん張ってみる

2022年03月04日 17時18分37秒 | Weblog

 胃の痛みがなかなか消えてくれない。右の脇腹から真ん中辺りが痛む。酒を飲んでしまえば、ケロリと忘れてしまうので、晩酌は欠かせない。「コーヒータイム」を提案してきた友だちからはまだ、何も連絡がない。

 あちらこちらで体調不良の話が聞こえてくるが、仕方ない、そういう歳になってきた故だ。一日中、どこへも行かず、誰とも会わず、本など読んでいる生活がいけないのかも知れない。そう思って、今朝はルーフバルコニーに出て、鉢の花に水遣りをした。

 母は胃癌で亡くなり、父は脳卒中で亡くなった。ふたりとも54歳と若かった。父母よりも23年も長生きしている。そろそろ旅立ちの日が来て欲しいのに、4月に市議選があり、応援する人がいるので、それまでは元気でいなくては申し訳ない。

 行政の提案に同意するだけが仕事になっていた市議の役割も、だんだんと変わってきた。行政の問題を掘り下げ、市議がビジョンを示す、行政と互角にやり合える知識と構想力を持つ議員でなければ務まらなくなってきた。

 地域の将来をどう創っていくのか、自らのビジョンが無ければならないし、議員同士でそのための真剣な議論が出来なければならない。名誉だけの議員はもう必要ない。議会の若返りのためにも、新鮮な市民感覚の人が多数当選して欲しい。

 私の腹の中にも、不法に進行して来るロシア軍がいる。何とかして排出してしまいたいのだが、まだしぶとく居残っている。クソッタレメと踏ん張ってみる。

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今晩はひな祭りだから白ワイン

2022年03月03日 17時38分23秒 | Weblog

 平安時代の人々は人の形を作り、穢れを払うあるいは五穀豊穣を願う行事を行なっていたが、江戸時代になると人形として飾られるようになった。現在のような豪華な御所人形は、大正時代からと聞いた。姉の娘が持っていた7段飾りは、姪の子が男ばかりだったので、我が家に来て私の長女の家へと渡っていった。

 こんな風に、季節ごとに人形を仰々しく飾る風習は、世界に類を見ないのではないだろうか。それだけ日本人は、一家団欒を大事にしてきたのだろう。家族の絆というか、人とのつながりを、皆求めて生きている。ひとりでは幸せとは思えない、それが人間の定めなのだろう。

 村上春樹さんの『ドライブ・マイ・カー』を読んだ。アカデミー賞4部門受賞が凄く話題になっていたので、映画を観る前に小説を読んでおこうと思ったからだ。けれど、読んでみたら文庫本で僅か50ページ程の短編でしかない。映画の予告編では車の中の様子だったから、どこかへドライブする物語と勝手に思い込んでいた。

 運転手の女性と俳優家業の男が車中で交わす会話が主だから、ここから脚本家はどんなドラマに仕立てたのだろうと思った。しかもテーマは人のつながり、人の心である。俳優の男は妻をガンで亡くした。妻は夫以外の男性とセックスしている。男はなぜなのかを知りたいと思い、相手の男と「友だち」になる。

 この難しいテーマを、しかも車中のふたりだけの会話からどう映像化したのか興味深い。結論は小説の中で分かるけれど、映画はそれをどのように導き出すのだろう。ところでこの映画はどこで上映されているのか、調べないと観に行けない。「今晩はひな祭りだから、白ワインね」とカミさんの声、「はーい」と返事する。

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馬鹿げた戦争は即時に止めよ

2022年03月02日 17時41分29秒 | Weblog

 ロシアがウクライナに侵攻して1週間になるが、プーチン大統領が思い描いていたような成果は上がっていないようだ。こんな時でも投資の勧誘電話がかかってくる。株価が落ちている時ほど「買い」という訳だ。経済活動は停止していないから、下がれば必ず上がる。

 残念ながら投資するだけの資金を私は持っていない。それに金を増やしたい気持ちも無い。わずかな貯金を孫たちのために遣うことを楽しんでいる。私が子どもの頃、人の好い母は保険の勧誘員に言われて、いろいろな保険に入っていた。

 自分でも「月々の保険料を支払うために働いているようなものだ」と嘆いていた。家族の中で最初に母が亡くなったが、莫大な保険が入ったとは聞かなかった。父や私や妹のために保険をかけていたとしても、母が先に亡くなったから保険料を支払うことは出来なくなり、結局は保険会社のために積み立てていたようなものだった。

 そんな母を見て来たので、保険とか投資とか、将来に備えておくことに嫌悪していた。高校の教師になって保険の外交のおばさんが勧めてくれたが、断り続けたのに、私が結婚する情報をつかんで、「奥さんのためには入っておくべきよ」と言われて契約してしまった。

 保険会社は集めた金を投資に回し、さらに富を増やそうとする。上手くいく時もあれば損する時もあるだろうが、一定の保険料が必ず入って来るから、保険の支払いが少なければ資金は増えるばかりだ。保険という商品は大航海時代に始まったというが、考え出した人は凄い。

 戦争で亡くなった場合は保険の支払いはあるのだろうか。死者の数が膨大になれば保険会社は破産を宣告するだろう。兵士はどこで死んでも報われない。馬鹿げた戦争は即時に止めよ。

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他人に対する優しさや寛容さがあれば

2022年03月01日 17時45分17秒 | Weblog

 朝早くからカミさんはゴルフに出かけた。テレビを見ながらひとりで朝食を取った。洗濯をしたり洗い物を片付けたり、家事を終えて読みかけの本を手に取った。車はあるからお昼はどこかで外食にしよう、そう思っていたのに、昼近くになって雨が降ってきた。

 雨が強くならないうちにと、燃えるゴミを集積所へと運ぶ。雨を見ていたら外出する気分が萎縮してしまった。昼食にフレンチトーストとサラダを作り、テレビを見ながらひとりで食べた。食べ終わって再び読書に専念した。読んでいるとますます怖くなる。

 山田詠美さんの『つみびと』を読み終えた。重い重い小説だった。祖母と母と子どもを灼熱のマンションに閉じ込め死なせてしまった私の、3代の母親が受けた暴力と絶望の日々が延々と繰り返される。どうしてこんな悲劇が生まれてしまうのかと苦しくなる。

 その原因、それは必ずしも1つではなく、複雑に重なり合っていると思うけれど、山田詠美さんはコツコツと小説を展開しながら探っていく。本当に胸が苦しくなる。もう止めようと思うけれど、いや、最後まで読まなくてはという気持ちにもなる。

 男性作家ではこうした小説は書けないだろうと思った。罪の要因である男の、身勝手な価値観や解釈で、女を追い込んでいることに気付くことは出来ないだろう。吐き気がするような呪われた運命は、しかし、どう見ても周りの大人にも責任はある。

 人の力では解決できないことが確かに存在するが、それでも人に他人に対する優しさや寛容さがあれば、いくらかでも良い方へ向かうだろう。ウクライナに侵攻したロシア、両軍がとりあえず停戦することを願うばかりだ。

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