友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

夢を追いかけていれば生きている実感がある

2022年03月09日 18時01分02秒 | Weblog

 カミさんは明日、白内障の手術を受けるので、「今晩はステーキと赤ワインで 、最後の晩餐よ」と言う。心配症にしてはかなり大胆だ。「だって、しばらく飲めないんでしょう」と悔しがる。心配事を自分で作り出して、ああだこうだと口にするが、意外に楽天的な性格のようだ。

 珍しく豪華な食事だなと思ってステーキを見ると、2枚で20%引き587円とある。やっぱり割り引きにつられて買って来たのだ。和牛ならとてもこんな値段では買えない。「料理はあなたやってね」と言うので、酒と甘酢で下ごしらえをしておく。

 最近、物忘れが多くなった。先日も「ねえ、認知症って以前はなんて言ってたっけ」と必死に思い出そうとする。「痴呆症のこと?」と聞き直すと、「それそれ、単なる物忘れと認知症とは全く違うのよね」と言うので、「ああ、そうだね。あなたの物忘れは昔からだから」と答えて拗ねられた。

 カミさんは健康そのものだが、私はまだ右わき腹辺り、へその周りが痛む。痛みを我慢すれば確実にあの世へ旅立てるならいいが、ただ痛いだけでは地獄だ。地獄の苦しみを受けなければならないような、罪を犯してきたのだろうかと思い悩む。

 完璧にいい人だった訳ではないが、人を傷つけたり苦しめたりした覚えはない。自分では気が付かなくても、相手がそう受け取ることはある。思い出そうとしても出てこない。この歳にもなって、「最後の恋」を夢見ていることが罪なのだろうか。

 何も無くなった今、「最後の恋」は夢であり希望なのだ。実現することは無くても、夢を追いかけていれば生きている実感がある。さて、そろそろ料理にかかろう。ワインを飲めば胃の痛みも忘れてしまう。


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