最後に残った胡蝶蘭は、花が3つ蕾が1つとちょっと物足りないが、胡蝶蘭の気品を保っている(写真)。「鉢がいいと、花も豪華ね」とカミさんは慰めてくれるが、秋から冬の世話が足りなかったようだ。花が終わったら、根元の苔を取り替えてやろう。
花は世話を怠らなければ、報いてくれる。けれど、世話を始めれば、途中で止めることは出来ない。ペットも次第に歳を取るから、飼育を放棄してしまう人がいる。育てるには愛情だけでなく、根性も必要である。
今朝のNHK朝ドラ『あんぱん』に、ちょっと違和感を感じた。主人公のノブの愛国心に嫌気がさしていたが、今朝は真逆の展開だった。昭和15年、日本軍はハワイの真珠湾を奇襲し、戻ることの出来ない戦争に突入する。
挙国一致、誰も反対など出来なかった。ノブは子どもたちに、お国のために命を捧げることの尊さを説く愛国の鑑だった。今朝、タケシの出征を町内のみんなが讃えていた時、タケシの母親が現れる。それだけでも、エッ!?だった。
東京にいる母親がなぜ?それだけでは無かった。母親は「絶対に帰ってきて。死んだらだめよ。逃げ回ってもいい、卑怯と思われてもいい、生きて帰ってきて」と叫ぶ。憲兵が「非国民」と取り押さえようとする。
するとノブが「待って。母親なら当然でしょう」と擁護し、憲兵に連れて行かれてしまう。視聴者はこれで、ホッとする。でも、実際にそんなことが言えたのだろうか。国のために戦いに行く兵士を見送る場で、そんなことを言えた人はひとりもいなかっただろう。
私の父も教員だったから、出征兵士を鼓舞する役割だったが、戦後になってから、「勝てるとは思えなかった」と零していた。権力の前で、権力に反対する勇気のある人は稀だ。誰もが大勢の中にいることで安堵する。
今日は高1になった孫娘の高校の運動会だったようで、長女夫婦と姉の孫娘も応援に出かけていた。ジイジの私は、花がいつまでも愛されるように、平穏な日々が続きますようにと願う。
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