友々素敵

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責任と無責任と

2014年04月21日 18時29分52秒 | Weblog

 韓国の珍島沖でのフェリー沈没事故は驚くことばかりだ。運航業務を任されていたのは25歳の女性三等航海士で、事故海域では初めて操舵の指揮という。何よりも驚いたのは、運航の責任者である船長、航海士、操舵長の3人が真っ先に脱出したことだ。しかも船長はカーディガン姿になり、「一般市民」とウソまでついている。呆れたとしか言いようもない。なんとまあ無責任な男だ。

 STAP細胞論文の共同著者であり、小保方さんを抜擢し指導してきた理研の上司、笹井さんの記者会見をテレビニュースで見たが、これが日本を代表する知能の人なのかと呆れた。ニュースだから発言のほんの一部でしかないが、その限りでは、責任は全て他人にあると弁明していて、ご自身の責任には一切触れていない。共著者として名前を連ね、記者会見にも同席し、iPS細胞に対する優位性を強調した報道資料を作成したことに、何の責任も感じていないのかと思った。

 昨日の開票結果、私が投票した人は落選だった。やっぱりそうだったかと思った。彼は4年前の選挙も今回の選挙も、自転車で辻々に立ち、演説をして回った。当選して議員になってからも、毎週土曜日には街頭で演説を行なってきた。けれど、そういう選挙運動をした候補者が他にも何人もいた。今回の選挙を見る限り、演説をしない候補者は少ないように思う。若い人の演説は彼よりもうまく、分かりやすく、歯切れがよかった。

 彼は「脱原発」を訴えた。「耳を傾けてくれる人は多い」と言っていたが、市政の具体的な課題を明確に示すことが不足していた。市民が市政に何を感じているかよりも、自分が言いたいことが先に立ってしまい、人のつながりを広げることが出来なかった。多くの候補者は、「障害者や高齢者の目線に立った福祉の充実」とか「子育て支援と子どもの健全育成」とか、具体性のない言葉を連発していたが、議員になったらどう責任を果たすのだろう。

 落選した彼は、投票してくれた人への責任を果たすため、「4年後を目指す」と言う。政治を志した男として、初心を貫きたいとも言う。最近、余り見ることのなくなった強い責任感を持つ人のようだ。議員になるためにはどうするべきか、もう一度考えてみることだろう。自分が納得できないことをすることはできない。頑張って欲しいと無責任なことを私は思う。

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