友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

互いに認め合って欲しい

2022年12月12日 18時47分34秒 | Weblog

 刈谷市駅の周りはすっかり変わっていた。日劇があった場所には大きな歯科医院が建っている。確か、小学校の同級生が行っている医院だ。学校帰りに彼の家に行ったことがあったが、空気銃が置いてあったことを覚えている。

 日劇は駅のすぐ隣のビルに移っていた。私が子どもの頃、この家から名古屋の名門の旭丘に通っていた人がいた。その後は、パチンコ店になっていたが、日劇は3階と5階に映画館を開いたようだ。

 どうして日劇で井上真央さんが出演する映画が上映されることになったのか、不思議に思ったが、パンフレットを見ると、刈谷・知立で撮影が計画されていたようだ。映画を観ていてどこだろうと探してみたが分からない。ただ、背景に名鉄の赤い電車が見えたり、浜名湖かなと思われる場所があった。

 映画『わたしのお母さん』は重かった。井上真央さんが演じる長女と石田えりさんが演じる母親との、溝というか葛藤がどこまでも続く。母親の思いは娘には通じなくて、娘は頑なに母親を避けている。次女や下の弟は早くに夫を亡くした母親がひとりで、3人の子どもを育ててくれたことに感謝しているのに、どうして長女は許さないのだろう。

 母親の醜い部分が何なのか、想像する他ないが、長女は次女や弟と比べて理解できる時期に入っていたのだろう。母親と本音で話すことが出来なくて、いつも曖昧な言い方をしてしまう。母親はそれがたまらなくて腹を立てる。どこの親子の間でもある問題だが、頑なな態度を取らなければ、いつか解決することだろうに。

 人付き合いが良くて明るく振舞う母親、いつも仏頂面で愛想の無い長女、母親が亡くなるまで溶け合うことが無かったが、母親が亡くなった時、母親の使っていた口紅をさし、母親の寝具に顔を埋めて泣き続けたシーンで助けられた気がした。親子だけに、思いが伝わらない苦悩は深い。互いに認め合って欲しい。まず自らが動かなければならない。


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