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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

働き続けて得た幸せ

2018年04月28日 17時01分20秒 | Weblog

  長女のダンナのお父さんは「夢追い人」のようで、退職金で山奥に土地を買い、農作物を道の駅で売って余生を楽しむ計画を立てた。自宅からその畑まで行くのに時間がかかることや、野生動物から作物を守り切れないなどで、考えていたようにはいかないようだ。電気工事関係の仕事をしながら仲間と音楽バンドを組んだり、神社で雅楽の演奏をしたり、とても趣味の多い人である。

 先日、恩師の親戚を訪ね歩いた時、同じ町に住む同級生の女性の家にも行くことが出来た。いくら電話をしても連絡が付かなかったので、訪ねてみることにしたのだが、家の前に着くと、以前と同じ明るく高い声が聞こえた。連絡が付かなかったのは「オレオレ詐欺」を警戒していたためだった。「スマホで全部出来ちゃうから、家電は見ない」と言う。だから私が送ったFAXも見ることはなかったのだ。

 随分広い庭はよく手入れされていて、クレマチスが見事に咲いていた。これからバラも咲き始めるだろう。「ダンナは?」と聞くと、「ゴルフ」と答える。彼女は写真が趣味で、よく撮影旅行に出かけていることがフェイスブックから分かる。「別々なんだ」と言えば、どうしてそうなったのか、今はそれがふたりの充実した日々であると語ってくれた。

 職場で知り合ったふたりは結婚。ちょうど好景気を迎える時期で、ダンナは思い切って会社を辞め企業した。トヨタの下請けはいくらでもいるが、ダンナが立ち上げた製品は1日に数個しか作れない特殊なものだったから、バブルがはじけても注文は途絶えなかった。

 「毎日毎日忙しくて、私は会社のこと家事と子育てでヘトヘトだった。それでも頑張って簿記の資格も取り、会社の経理をやって来たのよ。それでね、ある時、『いったい何のために働いているのかしら』と夫に言ったの。その時、夫が『60歳になったら好きなことをしよう』と言ってくれたの。頑張って働いて、会社は息子が継いでくれたから、今はふたりで好きなことをしている」と話す。

 立派だ。堅実に人生を歩んでいる。2泊3日や3泊4日の撮影旅行に出かけていても、庭がきれいなのは決して手を抜かない証だ。そういえば、昨日完成した井戸のお宅も見事な庭だった。


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