友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

『アナと雪の女王』

2014年12月03日 19時36分42秒 | Weblog

 中部9県の衆院選小選挙区立候補予定者に対して、中日新聞が行なったアンケートがあった。「必ず、見ているテレビ番組」の第1位はニュースだったが、政治を志す人なら当然のことで、ニュースを見ない人のいることの方が問題となるところだ。そして第2位がNHKの朝ドラ『マッサン』で、第3位がやはりNHKの『軍師官兵衛』だった。候補者が普通のサラリーマンと違い、時間的に余裕がある証左であろう。

 私もBSで朝ドラを見る習慣になっている。このところの朝ドラは軽快でコミカルな感じのものが続いている。今度の『マッサン』もかなり喜劇調だ。スコットランドからやって来たマッサンの妻が日本人になろうと努力する姿は涙ぐましいが、夫であるマッサンはカミさんのことに気を配るだけの余裕はないし器量もない。戦前の日本人男性の典型で、女は家にいて黙ってついてくればいいと考えている。

 考えている割にはなかなか決断できない男で、私はこの人を見ているとなぜかイライラしてくる。馬鹿じゃーないとすら思えてくる。目先のことばかりに囚われていて、全く先を見ようとしないのか、あるいは見えないのか、どうしてそうなのかと思うことばかりだ。話は変わるが、ディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』を観て、涙を流してしまった。漫画であり現実離れしているストーリーなのに、どうして泣けてしまったのだろう。

 物語は凍りつかせる能力を持った女王である姉と、姉を慕うちょっとそそっかしい妹、いかにも親切で頭もよいどこかの国の何番目かの王子、実直で勇気があり慎み深いトナカイ引きの青年が中心で、真実の愛とは何かと展開していく。王子はただ国が欲しかっただけだと分かり、妹とトナカイ引きの青年こそが結ばれるのかと思っていると、姉の身代わりとなって凍りついた妹に姉が「アナ!」と叫んで抱きつくと、それまで凍り付いていた世界が溶け出していく。

 妹とトナカイの青年はきっと結ばれるだろうけれど、姉は妹のことを思い、妹は姉のことを思う、このふたりの愛にこそ「真実」があるというものだった。現実世界ではそういかなくても、いや現実ではひたすら思いを尽くすだけでいいのだろう。

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