友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

仲良く暮らしにはそうするしかない

2022年03月13日 17時34分19秒 | Weblog

 プーチン大統領はテレビを見ないのだろうか。建物が破壊され、家屋や車両が燃え上がり、たくさんの死者やケガ人が出ているのに、これは映画の一場面だと思っているのだろうか。ウクライナの人々だけでなく、攻め込んだロシア兵にも死傷者が出ているのに、「私は関知しない」とでも言うのだろうか。

 人間の中には、何も感じない冷血な人がいる。私は怖がりなので、血を見ただけで全身が震えてしまう。人の泣き叫ぶ声を聞いても、子どもが血を流しながら、「ママ、ママ」と呼ぶ声を聞いても、「敵の子どもじゃーないか」と平然としていられるのは異常ではないか。プーチン大統領の心の中は、いったいどうなっているのだろう。

 コロナ禍で閉じ籠って小説ばかり読んでいたら、私自身が異常者になったようだ。山田詠美さんの『つみびと』、桜木紫乃さんの『光まで5分』、花房観音さんの『わたつみ』、島本理生さんの『あなたの愛人の名前は』、そして村上春樹さんの6篇の短編を集めた『女のいない男たち』は、いずれも男と女のかかわりをテーマにしている。

 ちなみに産まれ順で見ると、村上が1949年、山田が1959年、桜木が1965年、花房が1971年、島本が1983年で、歳の多い方が濃厚な筆跡のようだ。人は女でも男でも、ひとりでは生きていけないから誰かに傍にいて欲しいのに、なぜか、満足な組み合わせにはならない。絶対的な満足など無いのに、それを解ろうとしない。

 人の心の中が見えたなら、もっと分かり合えるだろうか。いや、心の中までは見えないのだから、自分をさらけ出して、良い関係を創り出すしかない。プーチン大統領にそれを求めても無理だろうが、人々が仲良く平和に暮らすにはそうするしかない。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 魂が劣化していると修復は難しい | トップ | 武力を持たないことが「吉」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事