友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

良くても悪くても

2019年09月09日 17時26分22秒 | Weblog

 台風一過なのに、メチャクチャ暑い。今朝、台風の被害を心配してルーフバルコニーに出てみたが、倒れているものは何も無かった。このところ雨が降らないので、鉢植えの花たちが可哀相に思えて、水やりして回る。天候不順でも雨が降らなければ、やっぱり水不足になるのだ。デイゴは一度葉が黄色くなって落ちたのに、また青葉が出てきて赤い花までも咲かせた。それなのに、サルビアは2度目の花を咲かせた後、葉が丸まって薄汚くなってしまった。

 バラは1鉢、酷暑の前から元気がなかったが、周りのバラが新しい芽を出しているのに、枝が茶色から黒になってきている。ダメかも知れないと思いながら、春までは水やりを続けようと思う。この黄色いバラは春にたくさんの花を咲かせてくれたが、葉の色が少しずつ黒っぽくなってきていたから、病気なのかと心配して観察してきた。このまま回復してくれることはないだろう。同じように育ったのに、運とか不運は何にでもある。

 友だちからもらった姜尚中さんの『心』を読んで、もう一度『悪の力』を読み直した。2013年発行の『心』は小説で、2015年発行の『悪の力』はエッセイ、そして2014年発行の『心の力』はエッセイ風小説であることに気が付いた。学者だから小説など書かないと決めつけ過ぎた。姜尚中さんが高校生の頃にぶつかっていた虚無とか、解決の見出せないモヤモヤしたものを、還暦を迎えてもう一度取り組んだもののようだ。

 あるものをあるがままに受け入れようと姜尚中さんは考えている。そうすることがどうしようもない現実の世界を変える力になるのかも知れない。昨日の台風の襲来で、今朝の関東地方は交通機関が大幅に狂った。それでも人々は黙って並んでタクシーを何時間も待ち続けている。「そんなにまでして会社に行く必要があるんですか」と、『特ダネ』で古市憲寿さんは言うが、その彼も「迷惑をかけられないから」と遅刻せずにスタジオに来ている。

 人間は意外に不真面目になれないのか、不真面目になってしまうことの結果が分かるからなのか、心のどこかで、「こんな思いまでして行かなくてもいいのに」と思いながら、たとえ大幅に遅れても、いやむしろ、それを勲章のように、「大変だったんです」と、くどくどと言い訳してしまう。良くても悪くてもそれが人間のようだ。


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