友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

江南市の曼荼羅寺

2014年04月23日 19時27分07秒 | Weblog

 昨日に引き続き、今日はマンションの友だちがチューリップを見に来てくれた。昨年の手帳を見ると、4月12日に弟たちが、翌日に友だちが来ているから今年はやはり遅い。我が家のチューリップは咲き揃わなかったけれど、街路樹のハナミズキは今が盛りだ。ツツジも咲き始めている。今日の新聞には満開のシバザクラの写真が載っていた。先日、江南市の曼荼羅寺のフジを観て来たけれど、まだ満開には至っていなかった。やはり4月末から5月初めが見ごろだろう。

 江南市へは別の用事で出かけたのだが、フジ祭りの看板を見かけ、ちょっと寄ってみるかという気になった。まだ、子どもが小さな時、私たちは江南団地に住んでいたから、曼荼羅寺へはよく遊びに出かけていた。その頃は、フジ棚はあったけれど、それほど有名になっていなかった。江南市の公園として整備され、フジの名所になったようだ。私は昭和46年発行の『工研あいち』(愛知県高等学校工業教育研究会)に「飛保の曼荼羅寺の寺宝」と題した研究論文を書いた。

 曼荼羅寺を見た時、随分立派な寺院だが、どこかで見たような造りだと思った。それで調べてみたくなり、まとめたものを寄稿した。曼荼羅寺の中心をなす正堂は後醍醐天皇の命により、朝廷を象徴する紫宸殿風の大寺として建立された。火災で焼失した後もおそらく当初のものと同様に建てられただろう。本尊の阿弥陀三尊像はとても美しく気品に満ちている。私はまだ若く全国各地の仏像を調べるだけの力がなかったので、確かではないけれど、阿弥陀仏の衣の文様から作られた時代や作者が分かるように思った。私のわずかな知識では鎌倉時代の仏像に共通するような気がした。

 曼荼羅寺はフジばかりが観光の売りになっているけれど、本尊はそれ以上に歴史的な価値があるように思う。阿弥陀像を近くで見せてもらうために、ご住職にお願いしたが、こんな若造に何ができるのかと思われたかも知れないし、私自身も何か過ちがあってもという思いから、写真も撮らず、わずかにスケッチしてきただけだった。あれから45年が経ち、きっと誰かが本格的な調査をしていることだろう。

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