友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

朗読劇「サルカニバイオレンス」

2018年10月21日 17時07分29秒 | Weblog

  玄関の花瓶のユリは11日の葬儀でいただいたものだが、今朝、最後の蕾が花開いた。10日間もの長い間、甘い匂いが部屋中に広がっていた。大きな花を咲かせる立派なユリだ。キクは花もちがいいと言うけど、ユリもこんなに長く咲き続けると改めて知った。今日はマンションの運動会だが、私はこのところ不参加で申し訳ない。

 運動会は子どもが大勢いた時のような活気がなくなり、何時からか雨降りでも出来るようにと、小学校の体育館を借りて行うようになった。年寄りと幼児にはありがたいことだが、昔の運動会を知る人には物足りない。私は左足が悪いから走ることが出来ないので、主催者側で動くことは出来ても競技に参加することは難しい。

 運動会には参加しなかったが、市の『女性の会』が主催した「男女共同参画のつどい」に行って来た。午後1時からの開会は慌ただしく、ギリギリ間に合った。第1部は会員の皆さんによる朗読劇で、題は「サルカニバイオレンス」というものだが、昔話とは全く違っていた。サルとカニは恋して結婚し、子どもが生まれる。夢のような幸せなふたりだったのに、何時しかサルは不機嫌になりカニに暴力を振るうようになる。

 「暴力は一時のこと、子どもがいるのだから耐えなさい」とか、「あなたにも自分が気付いていない、彼を怒らせるような非があるのでは」とか、「父親のいない子どもはかわいそうよ」とか、「彼の言うことを聞いていればそのうち収まるわよ」とか、みんながアドバイスしてくれるが、サルの暴言と暴力は収まらなかった。こういう夫や恋人からの「暴言と暴力」に、どう対処すべきかと問いかけるものだった。

 第2部は歌手の赤木一孝さんの「ありのままの僕の歌」と題したコンサートで、歌と歌の間の「おしゃべり」が楽しかった。赤木さんが朝飯を作る様子や、子どもに哺乳瓶でやる「お父さんのおっぱい」の歌など、笑わせながらも共働き家庭の悲哀が滲み出ていた。終わって会場を出てくると、旧知の人に出会った。昔は痩せていたのに、ふっくらした中年のおじさんになっていたから気が付かなかった。「今もボランティア活動をしている」と言う。こういう人がいるから「世の中」は明るい。


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