明日はクリスマス、キリスト教の信者でもないのに、クリスマスを祝うのは日本人の良いところかも知れない。娘たちがまだ、サンタさんを信じていた頃、プレゼントを用意して枕元に置く時は、なぜか浮き浮きした。朝、娘たちが起きて、どんな顔をするのか楽しみだった。
日本人には、「和をもって貴しとなす」の心が生き続けているのか、仏教の教えが何かは知らなくても寺参りに行くし、神道について考えることも無いのに神社を参拝する。キリスト教は知らないが、クリスマスを祝ってケーキを食べ、プレゼント交換をする。きっと、楽しいことは多い方がいいというのが本音ではないだろうか。
クリスマスプレゼントを用意する相手は、めっきり減ってしまった。中2と小3の孫娘と3歳と5ケ月の曾孫の4人で、カミさんに尋ねると「物よりもお金」で済ましているようだ。クリスマスプレゼントを贈るのはジジババで、受け取るのは孫がほとんど、しかもゲーム機が多いというから味気ない。
クリスマスにちょっとおしゃれな店でデートする、若いカップルはいないのだろうか。以前、私の携帯電話に「○○さん、会場が変わりましたので、お知らせします」というメールが届いた。せっかく連絡したのに、間違っていては気の毒だと思い、「○○ではありません」と返信すると、「ごめんなさい。これもご縁なので少し話しませんか」とメールが来た。
26歳の若い女性で、「あなたのような親切な人に出逢えてよかった。私の悩みを聞いてください」と続けて来た。どう見ても、見ず知らずの相手に可笑しいと思い、連絡しなかったが、今に思えば「いただき女子」だったかも知れない。せっかくの出会いだったのに残念なことをしてしまった。
今はスマホの時代だから、スマホが駆使出来なければ全く連絡の取りようが無い。デーサービスを受けている友だちが、「先輩は元気ですか」とメールしてきた。「元気だよ」と答えると、「一度会いたいね」とメールが来たのでセッティングをしたのに、「元気なら結構」のメール。サンタに会うのは年が改まってからのようだ。