友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「明日は何も予定が無いわよ」と言う

2023年11月28日 17時19分58秒 | Weblog

 カミさんはどうして私と結婚してくれたのだろう、そう思ったら、じゃー私はなぜ彼女と結婚したのだろう、それを解くことが先だろうと思えて来た。

 カミさんに出逢ったのは、大学の入学式の朝の電車の中だった。日焼した、目のパチッとした、見知らぬ女の子がいた。南の国から、集団就職でやって来た子かと想像していた。

 入学式でその子を見かけた。同じ大学だったが、話すことは無かった。しばらく経て、帰りに新名古屋駅で偶然出会い、同じ車両に乗り込み、話をしたのが最初だった。

 彼女はテニス部、私は新聞部だったが、新聞部に彼女の友だちがいて、ふたりが北海道旅行に出かける時は駅まで見送った。私の故郷の万灯祭りを一緒に見た。

 大学4年の時、私は東京で働くことになり、せっせと彼女に手紙を書いたが返事は来なかった。東京で彼女以上の女性に出逢うことも無く、帰って来た。

 高校の教員となり、友だちの紹介で上飯田に下宿した。上飯田は彼女の勤務校への乗換駅だったが、出逢うことも無く、私は勤務校に近い下宿に引っ越した。

 そこは彼女の家に近かったので、頻繁に行くようになった。教員になって2年目、彼女の両親に「結婚させてください」と話し、受け入れてもらった。

 私は自分の両親が共働きだったので、家庭はふたりで働いて築くものと思っていた。先生同士なら生活出来るだろうと、ママごとに毛の生えたくらいの考えだった。

 彼女が拒まなかったから、結婚し家庭を持つことが出来た。「私モテたのよ」と彼女は言うが、テニス部でも乗馬クラブでも確かにモテたはずだ。

 どうして結婚を決意してくれたのか分からないが、そんなことはどうでも良いことなのかも知れない。たまたまが重なって、人は今日を迎えているのだろう。

 毎日、毎日を楽しんで暮らしていくことこそが、人生の目的なのかも知れない。「明日は何も予定が無いわよ」と、カミさんは言う。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする