友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

遺影はいい顔だった

2023年11月24日 17時11分23秒 | Weblog

 先輩の葬儀に行って来た。先輩は昭和8年生まれだから、90歳になる。先輩は名古屋の縫製会社で働いていたが独立し、西春で会社を立ち上げ、何人かの従業員を抱えて順風だった。詳しくは知らないが、独立した時はもうカミさんと一緒だったようだ。

 亡くなったのは11月22日で、「いい夫婦の日、仲良し夫婦だった」とアナウンスされていた。けれど、カミさんはショックからか私に気付かなかった。参列者の中にはご近所のオバさんが4人ほどいた。顔に覚えがあるが、名前までは知らない。

 私と先輩の出会いは、私が地域新聞を作っていた時で、当選した新しい町会議員を紹介する記事のために会った時からだ。先輩は蒲郡の出身だったことで、同じ三河の刈谷出身の私と話が合った。私が書いた記事を、「わしの言いたいことだった」と喜んでくれた。

 以来、「議会でこういう質問がしたいから」と、質問原稿を頼まれたり、答弁に対する再質問も用意した。私が町長選挙や市長選挙に出馬した時は、「恩返しだ」と言って応援に来てくれた。ふたりともただの人になってからは、「ウナギが食べたいから」と付き合わされた。

 病院に入院した後も、介護施設に入所してからも、よく電話がかかって来た。介護施設に何度か面会に行ったけれど、見る度に衰えていくのが分かり心配した。「バナナが食べたい。アイスクリームが食べたい」と言い、お金を渡されたので、買い求めて持って行った。

 けれどある時、「差し入れは止めてください。ご家族の意向です」と施設の人に言われてしまった。しばらく電話がなかったので、11月11日に介護施設に電話すると、「退所されました」と言う。「どこの病院ですか」と訊くと、「申し上げられません」と言う。

 悶々としていると昨日、友だちから連絡が入った。やっぱりそうだったのか。預かっているお金を返さないとネコババになってしまうと思い、葬儀会館へ出かけた。遺影はいい顔だった。息子さんに聞くと、「金婚式の時のものです」と言う。安らかにお眠りください。

 夕方になって、風が強く吹いて寒くなってきた。明日は長女のダンナが、彼の母親と私たち夫婦を紅葉巡りに連れて行ってくれる。そんな訳で、明日のブログは休みます。

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