国会議員に支給される文書交通滞在費は月に100万円で無課税、領収書も不要という。何にでも遣えるということは、小遣いにしてもいいということなのか。議員の「お金」を巡る不祥事が相次いでいる。「議員は税金を食い潰す白アリだ」と誰かが怒っていたが、本当に情けない。
裏金を要求されたと告発した国会議員と、要求したとされる県会議員の長老は、地盤を巡る権力争いとも言われている。議員の地位に長く居ると、いろんな権益の甘い汁が巡って来るようだ。この地域でもそんな黒いうわさは絶えないが、証拠まではつかめない。
政治にかかわる人は理想を求める清廉潔白な人であって欲しいし、中にはそういう人もいるだろう。けれど、文書交通滞在費100万円のような、誰が見てもおかしいという問題であっても、それを口に出して変えることは難しいようだ。
議会はひとりでも活動できるが、それは常に針のむしろの上にいることになる。多数派から常にいじめられることを覚悟できなければ務まらない。こんなバカなことがまかり通っていていいのかと、地域にアピールし続けることで、多数派と対峙することだ。
そうなると文書を印刷して配る費用が要る。「お金」が欲しいが、支援者がいなければ身銭を切ることになる。でも、それが政治活動であり、議員活動である。清廉潔白な理想主義者でなければ、政治家に向かないことを知らしめる人がいないと、「税金に群がる白アリ」議員ばかりになってしまう。
無党派・市民派の地方議員が集まって勉強会を行ってきた。今も現役で活躍している議員はいる。「頑張って!」とエールを送りたい。