友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

芸大の卒業制作展を観る

2019年02月26日 17時22分09秒 | Weblog

  このところ暖かい日が続いていたのに、今日は風が強くてルーフバルコニーで作業が出来ない。先日、バラの土を入れ替えるため剪定した、卓上のバラの蕾が花開いた。今年は春の到来が早いと言われている。ルーフバルコニーの鉢植えのチューリップも芽を出してきている。ポカポカ陽気に誘われて、老人3人で市内の芸大の校舎で行われている卒業制作展を見て来た。

 県立美術館での卒展では見られない面白い企画だ。学生たちの教室内での作業場が、彼らはアトリエと呼んでいたが、そのまま展示会場になっている。県美なら展示できる数が限られるが、自分たちの大学の中での展示なので、かなりの自由さがある。大きな作品だけでなく、小さなものや、作品なの?と思うような、日頃の作業場を再現した展示もあった。

 この日は「市民ツアー」が企画され、一般市民が大学の先生や学生から作品の説明を受けられる。私が地域新聞を始めて5年目の1990年から、「大学公開講座」を開いてもらったが、市民が気兼ねなく大学内を闊歩出来るのは楽しいと思う。しかも学生たちと、作品の苦労や意図なども話し合うことが出来て、何故か若返った気分になる。

 私は首長選挙が終わったら、部屋に引き籠って油絵を描くつもりで準備してきた。ところがまだまだ社会とつながっていたかったのか、私を必要としてくれたのか、引き籠って絵が描かける環境にはならなかった。最近は目がよく見えないし、絵を描こうという意欲も無くなってしまった。せっかく買い貯めてあった画布だが、もう手放すべきだと思ったので、油絵科の作品の中で好みのものがあれば、その子にプレゼントしようと思い、見て回った。

 残念ながら好みの作品は無かったが、好みの女子大生が受付にいたので、その子に画布をあげることした。卒業しても研究生として大学に残ると言う。作家として大成する作品とは思えなかったが、人生はどこで転機がくるかは分からない。少しでも役に立つならそれでいい。私の卒業の頃を思い出した。人生はあっという間だ。

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