友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

どうなるのか、いやどうすべきか

2012年01月21日 18時31分44秒 | Weblog

 昨日に続いて今日も雨が降っている。それでも今日の雨は少し暖かいように思う。天気予報では来週からまた一段と寒さが厳しくなるそうだ。今日の大寒から2月19日の雨水までが一番寒い。インフルエンザも流行っているという。先日、大和塾の講座を開いた14日は3人の塾生がインフルエンザで欠席だった。年寄りは免疫力が落ちているそうだから、肉や卵の高タンパクを摂取して負けないようにとしなくてはならない。

 

 オウム真理教の平田信と中川祥子のふたりは、こんな寒い時はどうしていたのだろう。ふたりの17年間の逃避行はきっと映画になるだろう。尊敬の目で見ていた男は世間から身を隠し、一歩も外に出ずにじっとして一日を送っている。女は男を支えるのが使命と思って働き、食事の用意などする。男の孤独を見るうちに次第に使命が愛情に変わっていくのは当然だろう。一番美しい時の女と一緒にいて、欲望を感じないことはあり得ない。男が女を抱きたい気持ちになるのも自然なことだ。

 

 ヨーロッパではどうだったか知らないが、日本では戦前も共産党が地下に潜った時、官憲の目から逃れるために党員は夫婦を装って暮らした。戦後の新左翼と呼ばれた人たちも官憲や対立するセクトから逃れるために、男女が夫婦を装って地下に潜った。浅間山荘事件を起こした連合赤軍の連中もそうだった。そこで恋が芽生えた者もいたし、嫉妬に狂う者も生まれた。「大義」と「性愛」が対立することになれば、人は「大義」を取るだろうが、「性愛」に未練を残すことになる。

 

 人は決して強くない。本当はそこが一番の問題なのかも知れない。お金がなければ友人から借りる。借りたお金だからきちんと返さなくてはならないが、いつも間にかずるずると延ばしてしまう。目先のことを優先しているうちに、本当にしなくてはならないことがおろそかになっていく。「借金」の前に「友情」は色褪せていく。「借金」を返さなければ「友情」は成り立たなくなる。しかし、借金をした方は友情など気に留めていないのだ。

 

 東京電力はこの春から企業の電気料金を値上げするという。そうしておいて、一般家庭の電気料金の値上げを迫るだろう。原発事故の補償を速やかに行うためには値上げが必要であると言うのだ。値上げを認めなければ電力不足に陥り、企業活動は停滞するかあるいは後退することになるとも言う。被害を与えた側が被害を受けた側に、速やかに補償を受けたければお金を出しなさいと言っているのだ。こんな企業は許せないと言う声が次第に高まれば、東京電力の国有化ということにもあり得る。

 

 今、世界は大恐慌へと向かいつつある。これを乗り切るために様々な政策を打ち出しているけれど、最終的には政治が解決に乗り出すだろう。その手段としては企業の国有化だと思う。すでに破綻しそうな企業に国は公的資金と称してテコ入れを行っているが、それでもうまくいかなければ国有化しかないだろう。財政破綻に陥った国はあるけれど、だからと言って国が無くなった例はない。「大義」が分かっても、実際にどうするかとなると、人の弱さが出てくる。どうなるのか、いやどうすべきか。

コメント (1)
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