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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

頑張るし、発奮するし

2011年11月02日 22時28分17秒 | Weblog

 いよいよ明日は、大和塾第23回市民講座『ひとりオペラ 異聞道成寺縁起』の上演日となった。天気はまずまずで安心した。「明日は行くからね」と声をかけてくださる方がいて、人の温かさを感じる。「知っている連中に全て電話をかけた」とスタッフの中の年長者が電話をかけてきた。「タキシードを着ていかなくてもいいかね」と冗談まで言う。みんな気合が入っている。「750席の観客席を600席は埋めたいね」と皆さんは言う。「もし、750席を上回るようなら、スタッフとその家族は立ち見でお願いします」と私も冗談で返すが、本当にそんな事態になったらどうしようと心配もしている。

 

 とは言っても、ここまで来たらやれることは全てやったのだから、後は結果を待つしかない。むしろ、お客さんが不愉快であったり、不満であったりすることの無いように細心の注意が必要だろう。イベントは選挙と似ている。結果が出るまではとにかく最善を尽くすことだ。それでも終わってみると、あの人にも会っておくべきだった、あそこにも声をかけるべきだった、そうした後悔が必ず湧いてくる。やれることは全てやったと思い込もうとしているのだ。明日、持って行くものを点検し、落ち度の無いようにと準備していたら、カミさんが「最後の挨拶はできているの?」と聞く。私が話すのは事務連絡だけである。代表よりも私が目立つことの無いようにしなければならない。「アンケーとをお願いするだけだから」と答える。変なところでプレッシャーをかける人だ。

 

 プレッシャーと言えば、プロ野球セ・リーグのファイナルステージも息が詰まる展開だった。今シーズンはヤクルトの圧倒的な勝利だと思っていたら、夏過ぎから様相はガラッと変わってきた。あんなに強かったヤクルトが勝ち進めない。10試合は開いていたのに、中日が最後の最後になってひっくり返してしまった。3位の巨人に負けたなら、こんな悔しいことは無いだろうと思っていたら、巨人には勝った。勢いが出てきたヤクルトだったが、中日の前ではいいところが無かった。それにしても9回ツーアウトまで来て、連続4球か、やはり普段通りにやれと言われてもプレッシャーがかかるのは当然だ。

 

 人はプレッシャーがあるから頑張れる。人はコンプレックスがあるから発奮できる。そんなことを若い時に聞いた。若い時はそのとおりだと思った。そして確かに頑張れたし、発奮できた。けれど、60代も半ばを過ぎ、できることなら頑張らなくても、発奮しなくてもすむならば、そうありたいなどと怠け心が支配する。先の話ではないが、やれることは全てやったとは言えないことが身に染みてきたのだ。まだ頑張らなくてはならないのか、まだ発奮しなくてはならないのか、と逃げ出したくなってきている。長期決戦を終えたのに、まだ目の前に短期決戦が控えている。それでもきっと、やり遂げていくだろう。人は誰もいつまでも終わらない決戦の中にいるようなものだと思う。

 

 中日の選手がこう言っていた。「短期決戦は集中力が大事」。中でも緒戦が一番大事のようだ。やはり気持ちが乗っていけるかどうかは緒戦にかかっている。しかし、負けても頑張るし発奮する人もいる。そう考えると人間は最後まで努力するように出来ているようだ。けれど、明日はブログを休みます。

コメント
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