友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

核をはじめとする全ての兵器をなくそう!

2009年09月14日 22時40分50秒 | Weblog
 昨夜、ブログの立ち上げが遅くなって、初めからではなかったけれど、テレビで映画『9・11アメリカ同時多発テロ 最後の真実』を見た。ドキュメントタッチで描かれているから、物語というよりも事実を淡々と積み重ねているように見える。イスラム原理主義者、ウサマ・ビンラディンを首謀者とするテロ集団による、キリスト教の豊かな国アメリカへのテロ攻撃というのがこの映画の結論のようだ。

 なぜ、イスラム原理主義はアメリカを敵とするのか、それはわからない。自称「共産主義国家」は、資本主義という世界経済に組み込まれ、実質的には資本主義国家となった。各国はアメリカを中心とする世界経済に完全に包み込まれた。そして、資本主義国もヨーロッパ社会のように「社民化」し、アメリカもまた「行過ぎた市場主義」を批判してオバマ大統領が誕生した。けれども「富」の分配はやはりいつも熾烈だ。

 人々は昔から圧倒的に劣勢であれば、自らの死を賭けてでも攻撃を行い、有利な状況を作り出そうとしてきた。イスラム過激派の場合は巨象に挑む蟻であり、村上春樹氏が述べたように「大きな壁に向かって卵を投げつける」に等しい虚しい行為だ。それでも彼らが「死」を賭けて攻撃をするのは、殉教とみなされ、勝利者として天国で最高の場所を与えられると教えられているからだ。敵はイスラムの世界に土足で入り込み、略奪する。だから、防衛しなくてはならないと言う訳である。

 アメリカは9・11テロで、3千人の市民を失った。アフガンとイクラでの戦闘で、アメリカ兵の死者はこれを上回る4千人以上になるそうだ。それに、イラクとアフガンでは何十万人もの人々が亡くなっている。怪我を負った人や生活手段を無くした人は計り知れない。テロとの戦いに費やされたお金は100兆円近い。アメリカだけでもこんな金額だが、支援している日本も何億円だったか、注ぎ込んでいるそうだ。

 馬鹿馬鹿しいと思う。これだけのお金をもっと有効に使うことはいくらでもできたはずなのに。どうして殺し合いで解決を図ろうとするのだろう。武器を最新のものに変えていっても、それはただより多くの破壊、より多くの殺傷を生むだけものだ。核が良い例ではないか。1つの国が持てば、それを追い越そうとする国が現れる。核で平和が実現できるはずは100%ない。核をはじめとする全ての兵器がこの地上から無くなった時、初めて「平和」が実現できたと言えるだろう。

 オバマ大統領は「核の廃絶を目指す」と言う。素晴らしい提案だと思う。「アフガンに増兵する」と言う。愚かな発言である。アメリカ社会だけでなく、地球に住む全ての人々の安全と生活を保障する義務がアメリカ大統領にはある。日本の首相もそのための努力をしなければならない。
コメント
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