友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

短歌教室の歌

2009年09月04日 19時20分10秒 | Weblog
 総選挙後の初めての短歌教室だから、きっと選挙を題材にした歌が多いだろう。このテーマを避けるわけにはいかないな、そう思った。朝、ノートに向かって6首作ってみた。

  1)変わらない そう思いつつ 政権の 交代望み 1票を投ず

  2)長すぎた 政権維持に 嫌気差し 時代のうねり 天地に響く

  3)主権者が 投票で知る 主権者の 権利の重さ 政権交代

  4)当選の 赤い薔薇多し 民主党 茨の道へ 一歩踏み出す

  5)まさかなる 大敗北に 声もなし 自民政治に 終焉来たり

  6)政権が 変われば全て よくなると 思い込むほど 熱くなれぬ吾

 教室の皆さんで選挙を詠った人は3人しかいなかった。その皆さんの歌。

  A)政治への 望み大なり この選挙 投票所には 常ならぬ列

  B)さあ船出 政権交代 成し得しが 新人多く 何処へ向かふ

  C)公園の 母らの話題 公約の こども手当てに 賛否両論

  D)政変も 庶民の暮らし 変わりなく 今夜も米とぎぬ 虫の音すだく

 選挙には関係ないけれど、私の短歌作りに触発された中学3年の孫娘が作った歌。

  a)9時過ぎて御菓子食べればデブのもと 分っていても止められないよ

  b)家族はね 作りたくても作れない 大事なことは信じる心

  c)孫娘 今から始めるテスト勉 夢に向かって歩き出すため

 私の作品も孫娘の作品も質的に違いがないのは残念だ。もう少しレベルの高い短歌が出来ないものかと思うけれど、私としては俵万智さんのような口語体の短歌に憧れているので、難しい言葉が出てこない。そう書いて、文語体の言葉の知識がないからだと気付いた。政治は言葉だから、為政者はしっかり言葉で伝えなくてはならない。麻生首相が会見でぶっち切れていたが、この人は最後まで自分の役割が読めない人のようだ。

 短歌教室の後、皆さんでお茶に行くのが慣例となっている。私のテーブルでは孫のことが話題になっていた。隣から先生が「ここの人たちはみんな未亡人だ」と言う。そういう人もいるだろうけれど、ご夫婦揃っている人もいる。たまたま私の横は教室の中では若い方の女性だったので、「あなたは何人家族で暮らしているのですか?」と聞いてみた。まさか後家さんですか?とは聞けないし、隣り合わせなのに何の話もしないのも失礼になると思ったので、何か話の糸口にと思って尋ねてみた。

 「防犯上お答えできません」と言う。「なかなか上手に逃げましたね」と言ったものの、やはり話は続かなかった。個人情報だからと住所録を作らない学校が多い。防犯上と言われるところから考えると、私は危険な男と見えるわけだ。それを男らしいと受け止めて喜ぶべきか、助平と蔑まれたと受け取るべきか、ウーンと考えてしまった。先天的に身勝手な解釈が得意な私は、彼女から見れば私はまだ男なのだと思うことにした。
コメント
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