大変奇妙で不思議な形をした花です。湿度の高い温室で咲いていました。学名は「Phragmipedium longifolium」で、ラン科の植物と記述されていました。湿度の高い中南米が原産で、岩山などに自生して咲いているようです。袋のように膨らんだ部分は、唇弁ともいわれますが、独特の形をしていますね。花弁は鼻髭のように横に長く伸びています。洋ランの中でも珍しいものの一つでしょうか。つくば植物園の温室の中で咲いているものを12月1日に撮影しました。
つくば植物園の温室で咲いていました。たまたま職員の方に会い、伺ったところ、ハワイやタチヒでお祝いの際にレイとしても使われる花だと教えていただきました。ハワイではフラダンスのレイにも使われる花でしょうね。花は2mくらいの高いところで咲いていましたので、香りはわかりませんでした。熱帯アメリカ(中米)原産、学名は「Plumeria rubra」で、キョウチクトウ科、プルメリア属の常緑低木です。原産地では7月から9月頃に咲くようですが、植物園の温度管理が良いのでしょうか、今頃咲いていました。ちなみに素馨というのは香りの良いジャスミンのことを言います。
黄色い直径5mm程度の小さな頭花が無数に集まって咲いています。葉は、前述の「アシズリノジギク」と同様に葉の外縁に銀色の繊毛状のものが見えます。この菊はもともと関東・東海地方以西の太平洋岸や伊豆諸島の海岸の崖などで群生している植物ですから、草丈は約30cm程度で低いですね。乾燥にも耐えられるようになっているのでしょうか、葉はやや多肉質のようで、厚みがあります。学名は「Chrysanthemum pacificum」と銘板に記述されていました。キク科、キク属の多年草です。つくば植物園でも砂礫の多いところで育つ植物のエリアで育てられていました。海岸近くの方は見る機会も多いと思いますが、私は初めて見ましたので、早速撮影させていただきました。