つくば植物園の温室で咲いていました。小さな花ですから見過ごしてしまいそうです。管理されている方の案内で見つけることが出来ました。カカオの実もなっていたそうですが、心無い人によって落とされてしまったそうです。観察する際は、植物に触れないように注意したいものですね。説明板によれば、中南米が原産、学名は「Theobroma cacao」で、アオギリ科、カカオ(テオブロマ)属の常緑高木(樹高は10mくらいになる)です。学名の『Theobroma(テオブロマ)』という言葉は、『神様の食べ物』という意味で、メキシコのアステカ族の神話に出てくる言葉からつけられているようです。カカオは栄養豊富で、古来その実をチョコレートやココアにしていることから有名ですが、花を見ることは少ないですね。写真のように、木の幹から直接花が咲いているように見えます。カカオの木は、高温と湿潤な気候で、降雨と排水が上手くバランスしている中南米の高台などで自生しているようです。古代マヤ文明の頃から栽培されていたようですが、コロンブスが中南米を訪れて以降その存在が広く知られることとなり、17世紀頃からはアフリカあたりの植民地でも本格的な農園栽培が始まったとされています。現在は、西アフリカ、東南アジア、中南米の熱帯地域で農園栽培が行われています。チョコレートやココアなどを美味しくいただく際に、この花を想いだしていただければ幸いです。写真は12月1日に撮影しました。
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