熱帯アメリカが原産のランです。草丈は大きいものは50cmほどにもなりようですが、写真のランは30cmほどでした。白い大きな萼(ガク)が三方向に開いて正三角形に見えます。リカステ属の特徴のようです。このランはもともとの原産地の気候が冷涼で蒸し暑いところではないので、それほどの湿度と暑さは好まないようです。
南米ペルーの高原が原産のランです。写真のランは、遠目で見ると、一見黄色いスイセンのようにも見えます。草丈は概ね15cmから20cm程度でした。もともと高原に自生する花で、暑さと乾燥を嫌がるランだそうです。10℃位あれば冬も越すようですから、意外と日本の家庭でも育てている方も多いかもしれませんね。マスデバリアの仲間も多く、色も桃色や紅色など様々のようです。
とてもシンプルで美しい花でした。この花は多くの日本人の心を打つ花かもしれません。茶室にある一輪のツバキを見ているような気持ちになりました。コロンビアが高地原産で、花(萼)の大きさは約5cmくらい、外側にある側萼片の幅が広くてこれが左右合着しているため頭巾を被ったように見えます。ランの中でも美しい花の一つでしょうね。凛としているのに、頭の上で丸く伸びた花弁のようにひょうきんさも備えています。とても好きな花になりました。