◉ 新樹蔭 (しんじゅかげ)
大風に湧き立つてをる新かな ・・・・・ 高浜虚子 [虚子全集]
星屑や鬱然として夜の新樹 ・・・・・ 日野草城
白々と何の新樹か吹かれ立つ ・・・・・ 高木晴子 [晴居]
みずみずしい若葉の初夏の木立を指して言います。
一般に木の姿に中心にした場合に新樹を用います。
語感には新鮮な響きがあります。
聞きなれぬ鳥の声する新樹かな ・・・・・ みなみ
この頃の自然教育園は
コナラ・ムクノキ・エノキなどの落葉樹を初め、
スダジイ・シラカシ・ヒサカキなどの常緑樹も
いっせいに若葉のラッシュです。
目黒通りから足を踏み入れた途端に
新鮮な澄んだ空気に
さぁーと変わるのを感じます。
マイナスイオンに溢れていて
森林浴には持って来いです。
2010/05/09 撮影
[ スイレン科スイレン属の水生多年草 ]
昨日まで
沈水葉(ちんすいよう)ばかりと思って
見ていた未草の葉が
今朝は水面に浮葉(うきは)が浮いていました。
いつの間に育っていたのでしょう。
未草は
日本原産の睡蓮で
睡蓮の原種とも言われています。
日本に自生する睡蓮は
未草一種類のみです。
葉は水の中の葉(沈水葉)と
水に浮かぶ葉(浮葉)の
二種類を持っています。
未の刻(午後2時)頃に
花が咲くことから
その名が付いたと言われています。
↑ 2010/05/02 撮影
今朝、青梅が三つ、
水を撒いたばかりの苔の上に
落ちていました。
初々しい落ち梅に
思わずシャッターを切りました。
いつの間にか
実になっていたのですね...
次々と花を咲かせる草花たちに
目を奪われているうちに...