しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

車前草の花 ( おおばこのはな ) <季> 初夏

2010-05-17 |  夏の草木・その他 の 俳句

◉ 車前草の花 ( しゃぜんそうのはな )

湖畔にて車前草の露滂茫たり ・・・・・・ 富安風生
話しつゝおほばこの葉をふんでゆく ・・・・・ 星野立子 [立子句集]
おほばこの花に日暮の母の声 ・・・・・ 大嶽青児 [桐の花]

初夏の川沿いの緑地を歩きながら、
食べられる野草を教えて頂きました。
その中のオオバコについて、
硬い地面のところに多く見られること、
在来のオオバコと見誤られている
帰化のセイヨウオオバコやツボミオオバコなどがあること
などを知りました。
地震などの時
身近で食べられる
植物を知っていることは大切
と思いました。
食べ方は、葉に薄い衣をつけ
油でゆっくり揚げる、など

  [ オオバコ科オオバコ属の多年草 ]

車前草の花や戦後の話など ・・・・・ みなみ


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テイカカズラ ( 定家葛 )

2010-05-17 |  5月 の花たち

                           ↑ 2011/05/16 撮影

〃   

[ キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑蔓性木本(もくほん) ]

本州~沖縄にかけて、
温暖な地方の沿海から低山の林内や林縁、また棚田の石垣などに自生します。
樹高は、蔓性1.5~3mまたは17m。
茎から短い気根を出し、樹幹や他の物によじ登ります。
枝は淡褐色~褐色、若枝や葉には軟毛が多くあります。
葉は、柄を持ち、長さ2~10cmの長楕円形で、長さ・幅にも変異が大きく、質は革質、
表面に光沢があり、波状の浅い鋸歯があって、対生します。
新しい葉は緑色、古い葉は暗緑色で初冬に紅葉します。
花期は、5~6月。
枝先や葉腋に集散花序を出して、
芳香を持ち白色から淡黄色に変わる花を数個付けます。
花冠は径2~3cm、下部は細い筒となり、
上部は5裂して平らに開きます。
雄しべは5本、雌しべは1本です。
果実は、2本の袋果で細長い円柱状、
熟すと開裂し有毛の種子を飛ばします。
名は、謡曲「定家」(*)に基づいて呼ばれるようになったそうです。
古名 ; マサキノカズラ(正木(柾)の葛)
別名 ; ツルマサキ(蔓正木)
 * 謡曲「定家」とは、
    藤原定家が、愛した式子内親王を忘れられず、
    死後も定家葛に生まれ変わって内親王の墓にからみついたという伝説。

白い花はよい香りがします。
挿し木した小さな鉢で戴いたのですが、
樹勢が強くよく茂りますので、植木鉢に植え替えて育てています。


2011/05/16 撮影 



< 2010 年 >
2010/05/13 撮影


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