◉ 知羞草 (おじぎそう)・眠草 (ねむりぐさ)
含羞草いつも触れゆく看護婦あり ・・・・・ 石田波郷
含羞草夜は文机にやすまする ・・・・・ 石川桂郎
ねむり草眠らせてゐてやるせなし ・・・・・ 三橋鷹女 [白骨]
夏から秋にかけ、
可愛い淡紅色の美しい花を次々と咲かせます。
刺激に対して敏感に反応し、
葉に触れるとたちまち小葉が閉じ
葉柄がおじぎするように垂れて、
しばらくすると元の姿に戻ります。
また夜になると葉を閉じ眠ったように見えます。
[ マメ科ミモザ属の多年草、ブラジル原産 ]
( 元来は多年草ですが、日本では一年草となります。)
おじぎ草ふざけん坊の子とふたり ・・・・・ みなみ
子供がつい触れてみたくなるような
楽しい草花ですが、茎にとげがあります。
オジギソウ (含羞草)
江戸時代後期に渡来し、観賞用に栽培されています。
草丈は、20~30cm。
茎は褐色の細毛と鋭い刺があり、よく分枝します。
葉は、長い柄を持ち、
柄の先に2対の羽片を掌状に付けて、互生します。
それぞれの羽片に多数の広線形の小葉を対生して並べます。
夜間や刺激を受けたときには速やかに閉じる性質があり、敏感に開閉運動します。
花期は、7~9月。
葉腋から長い柄のある花序を数本出し、
淡紅色の小花を1㎝ほどの球状に密集して付けます。
花弁は4裂し、長い雄しべは4本、雌しべは1本です。
萼はほとんど不明です。
果実は莢果(きょうか)で、表面に毛があります。
名は、葉に触れると葉柄がおじぎするように垂れ、
小葉が閉じるところから付いたそうです。
別名 : ネムリグサ(眠り草)
2010/08/14 撮影…触れられて葉が閉じ、葉柄の垂れたところ